ドイツの『Auto Bild(アウト・ビルト)』誌が、F1チーム代表たちを対象に現在のF1ドライバーたちの中で誰がベストだと思うかという調査を行ったところ、2014年のF1チャンピオンであり、今季もタイトル争いをリードするメルセデスAMGのルイス・ハミルトンが最高点を獲得した。
次点はフェラーリのセバスチャン・ベッテル、3番手にマクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソが入った。
フェラーリのチーム代表であるマウリツィオ・アリバベーネは、「ルイスは速いし、精神的にもすごく強い。非常に一貫性があるしすごく調子もいいからね」と語っている。
メルセデスAMGのビジネス担当エグゼクティブディレクターであるトト・ヴォルフは、この結果は自分たちがハミルトンとの契約を更新したのは「正解」だったということを示すものだと語り、次のように続けた。
「クルマに乗ればルイスの右に出るものはいないよ。常に腕を上げてきているし、ドライバーとしても人間としても成長を見せている」
「我々がモナコで犯したミスに対して、彼がどのように反応したかということを見ても分かるように、彼は今では悪い結果が出てもすぐにそれを乗り越えることができるし、自分自身の強みに集中することができるようになっているんだ。レーシングドライバーとして、彼は完ぺきだよ」
ハミルトン自身は、今回の結果について「僕にとってはすごく光栄なことだ」と語っている。
ところで、今回の調査結果で興味深いのは、これまで現役では最高のドライバーであるとの評価を得てきていたアロンソが3番手という低い評価しか得られなかったことかもしれない。
F1チーム代表たちの投票結果では、ハミルトンが最高点となる35点、2番手のベッテルが22点、そして3番手のアロンソが12点という結果に終わっている。
これに関し、トロロッソのチーム代表であるフランツ・トストは次のように語った。
「アロンソは評価を下げてしまっている。彼の性格からくるものだろうが、自らをわざわざ不安定な状態に置いてしまっているんだ」
「その一方で、ベッテルはフェラーリの士気を高め、チームの調子を上げたことで評判を上げている」
かつてトロロッソに在籍していたベッテルについてそう語ったトストは、次のように付け加えた。
「だから、私から見ればセバスチャンが最高だよ。彼は頭もいいしね」