F1の統治団体、FIA(国際自動車連盟)が新F1チームの勧誘を始めた。
パドックのいたるところでF1の将来が話し合われている折からの出来ごとである。
ドイツ『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌では、マノー・マルシャ、フォース・インディア、ザウバー、ロータスの独立系4チームは、いつ経営破たんしてもおかしくないとみている。
こうした事態から同誌のミハエル・シュミット記者は、「今さらのタイミングでパニック」が起きていると指摘。F1第6戦モナコGPでは、もっぱら「カスタマーマシン」の話題が取り上げられていた。
F1 CEOバーニー・エクレストンは、「スーパーGP2」クラスの新設をプッシュしている。また、大チームが3台目をエントリーする案もまだ生きている。
そこへFIAが介入してきたのだ。
FIAは28日(木)、「2016年あるいは2017年シーズン」を目指してF1に参入するチームの選考を開始した。
声明でFIAは、F1の「継続性と将来にわたる成功を考えて」行動に出たとしている。
新チームは6月末までにF1参戦の意志を示さなければならない。最終決定は3ヶ月先になる見通しだ。
声明によれば、「どの申請者もF1参戦に適さないとFIAとF1権利団体の双方が認めた場合、いかなる新チームも選ばれない」。いよいよ、これからが正念場だ。