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イタリアに新たなレース主催者の出現を期待するF1のボス

2015年05月28日(木)17:24 pm

F1最高責任者のバーニー・エクレストンが、苦境に立たされているF1イタリアGPを存続させるために、新たなレース主催者の登場を期待していると語った。

現在、イタリアGPを開催しているのは、F1でも伝統あるサーキットのひとつであるモンツァ・サーキットだ。現在モンツァは来年までの開催契約を結んでいるが、エクレストンは2017年以降のF1開催契約延長の前提として、これまでよりも多額の開催権料の支払いをモンツァ側に求めている。

イタリア自動車クラブの会長であるアンジェロ・スティッキ・ダミアーニと、モンツァでのF1レース主催者であるSIAS(ソシエタ・イニツィアティブ・アウトストラダリ・エ・セルビッチ)の代表を務める元F1ドライバーのイヴァン・カペリは、先週末モナコでエクレストンとの話し合いに臨んでいた。

その後、エクレストンは現在の状況について「行き詰まったままだ」と語っている。

イタリアの『Autosprint(オートスプリント)』が報じたところによれば、エクレストンはモンツァに対して、レッドブルが主催するオーストリアGPと同等の条件での契約延長を求めているという。

エクレストンに対しては、ヨーロッパにおける伝統的なレースであるモンツァやドイツでのグランプリ開催を継続することより、金のほうを優先しているとの批判もある。

だが、エクレストンはそうした声に対して、次のように反論を行った。

「これまでヨーロッパのサーキットは、F1を開催するために費用を払ってきたという伝統がある。だが、今では彼らがそれを払いたくないと言っているんだ」

「つまり、これまでの伝統を尊重していないのは彼らのほうさ」

伝えられるところによれば、エクレストンはモンツァ側に対して2,000万ユーロ(約27億円)の開催権料を求めているとされている。だが、ダミアーニとカペリは、モナコでの会合においてエクレストンが求めるこの金額はあまりにも高すぎるということを明確に伝えたものと考えられている。

その会合を終えたエクレストンは、現在次のように語っている。

「イタリアGP開催を引き継ぎたいと思う新たな主催者候補がイタリアにいないものだろうか?」

「実際のところ、F1の開催コストという面について言えば、ヨーロッパのほうが、ヨーロッパ以外の国々より有利なんだ」

「誰か手を上げてくれる者がいれば歓迎するよ」

そう語ったエクレストンは、次のように締めくくった。

「だが、一切値引き交渉には応じない。それは常にはっきりさせてきた」

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