元F1ドライバーであり、現在はF1においても伝統あるサーキットとして知られるモンツァのレース主催者代表を務めるイヴァン・カペリが、F1最高責任者のバーニー・エクレストンもこれまで通りモンツァでF1イタリアGPが継続されることを望んでいると語った。
カペリは、先週末のモナコGP開催に合わせて現地へ赴き、そこでエクレストンとの会合を持っていた。いくつかのメディアが伝えたところによれば、2016年のF1カレンダーから抜け落ちる可能性さえささやかれているモンツァでのレース継続に向け、カペリが必死にエクレストンの説得を試みているという。
現在、2016年までのF1開催契約を結んでいるモンツァだが、それを2017年以降も3年間延長するための交渉が始められたばかりのところのようだ。
だが、かねてよりエクレストンは開催権料の値上げを要求。さらにモンツァが属するイタリア地方政府がF1レース開催にともなう課税優遇措置を撤廃することを決めたことにより、モンツァでのイタリアGP開催継続は危機的状況に陥っていると言われている。
「私は責任者たちとともにエクレストンに会いにモナコへやってきた。だが、まだ金額の問題などに関しての交渉はまだ始まっていないんだ」
フィンランドの『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』にそう語ったカペリは、次のように付け加えた。
「彼(エクレストン)は、新たに3年間契約を結びたいと考えていることは明確にしている。そして、彼はモンツァがF1にとってどれだけ重要なレースなのかということ、そしてイタリアがカレンダーに残ることをどれほど望んでいるかということも説明してくれたよ」