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トト・ヴォルフ「ハミルトンとの信頼関係に問題はない」

2015年05月27日(水)20:58 pm

今週、メルセデスAMGはイギリスのブラックリーにある本部において、先週末のF1モナコGP(第6戦)で犯した作戦ミスについて、その原因究明や今後の対策などについて話し合いを行うことにしている。だが、そこにルイス・ハミルトンが参加することはないようだ。

2014年のF1チャンピオンであるハミルトンは、モナコでの初ポールポジションを獲得すると、決勝でもライバルたちに付け入るすきを与えず、大きなリードを保ちながらゴールを目指してモンテカルロ市街地コースを疾走していた。

■ヨットで傷心をいやすハミルトン

だが、レース終盤に起こった作戦ミスにより、みすみす優勝のチャンスを逃してしまったハミルトン。現在はその怒りと失望を鎮めるために豪華なヨットでの時間を過ごしている。

ハミルトンが、「モントリオール(次戦カナダGP/6月7日決勝)で会おう」というコメントとともに、ヨット乗船中の写真をソーシャル・メディアに投稿する一方、メルセデスAMGの首脳陣はどうしてハミルトンのピット戦略を間違えてしまったのかということについての分析を行っていた。

■ヴォルフはファンに直接説明

さらに、メルセデスAMGのチーム運営責任者であるトト・ヴォルフは、自ら26日(火)にツイッターに向き合い、ファンからの質問に回答するという企画を実施。当然ながら、質問は今回モナコでのハミルトンのピット作戦に関するものがほとんどだった。

寄せられた質問の中には、チームが2015年F1シーズンをより面白くするために、わざとハミルトンに勝たせないように仕向けたのではないかというものさえあった。ヴォルフはそれに対して次のような回答を行っている。

「フェラーリが本当に我々の脅威となるように、ポイント争いをリードしているドライバーに対して我々がそういうことをするだろうか? 答えはノーだ」

さらに、ドイツ人ドライバーであるニコ・ロズベルグにモナコ3連覇を達成させるためにメルセデスAMGはハミルトンをピットに入れたのではないかというようなうわさがあるというコメントに対してヴォルフは、「そういううわさを流し始めるような人は、頭を検査してもらったほうがいいよ」と答えている。

このほか、ヴォルフは次のようなツイートを行っている。

「ひとつだけはっきりさせておこう。我々はまさに今この問題に取り組んでいるところだし、大勢のみなさんと同じように、我々も自分たちの失敗に失望しているんだ」

「これは我々の人生そのものなんだ。我々はF1とともに食べ、呼吸し、睡眠をとっている」

■ハミルトンとの関係悪化はないとヴォルフ

ヴォルフは、ハミルトンに関しては「レースを終えてすぐ、彼と話をしたよ。だが、今は1日か2日かけて落ち着かせることが最善の策なんだ」と説明。

だが、ハミルトンが再びカナダGPが行われるモントリオールへ姿を見せたときには、またいつもの強さを取り戻すことを確信しているとし、その理由を次のように書きこんでいる。

「信頼が我々のチームにおける重要な価値基準になっている。ひとつのレースでそれが失われてしまうようなことはないよ」

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