フェラーリは、すでに来シーズンに目を向けているかもしれない。
イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』が、昨年から大きな躍進を遂げたフェラーリだが、チーム代表のマウリツィオ・アリバベーネは今季型車SF15-Tの潜在能力には限界があると見ているようだと報じている。
アリバベーネは、前会長のルカ・ディ・モンテゼモーロや前チーム代表であったマルコ・マティアッチによって率いられていた時代から、新体制によるチーム運営への移管に関して、「我々は3か月ですべてを変えることはできなかった」と語っている。
その結果として、今季のSF15-Tも多くの点で「昨年のクルマ同様ダウンフォースや加速力に関しては限界がある」ことが分かったという。
アリバベーネは次のように続けた。
「昨年は、メルセデスAMGが最初から予選でものすごい速さを見せていた」
「彼らはものすごく強い。それは、我々が今後どの部分に注力していくべきなのかということの指標にもなっている」
「我々がクルマを改善できたのは確かだ。だが、いろんな部分において、本来望んだような形で機能させることができていない部分がたくさんあることも分かっている」
アリバベーネは、初めて大きな改良パーツを導入したF1スペインGP(第5戦)が、そうしたことをはっきりと認識することができたレースだと考えている。
「あそこ(スペインGPの舞台となったバルセロナ)でクルマがうまく機能すれば、ほかのレースでも十分に力を発揮できるからね」
だが、今年のバルセロナでは、フェラーリSF15-Tが期待通りの強さを発揮することはできなかった。
「来年は、絶対にもっといいクルマをバルセロナに持ち込む必要がある」とアリバベーネは締めくくった。