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大人になった? ルイス・ハミルトン

2015年05月26日(火)18:22 pm

今年のF1モナコGP(第6戦)決勝で、ほぼ手中にしていた勝利をチームのミスによって失ったルイス・ハミルトン。その心中は、まさにはらわたが煮えくり返るような思いだろう。

モナコGPの前にはチームメートのニコ・ロズベルグに20ポイント差を付けていたハミルトンは、本来であればモナコでの勝利によりその差を27ポイントに広げることができていたはずだ。

ところが、チームの采配(さいはい)ミスにより、ハミルトンとロズベルグとのポイント差は一気に10ポイントにまで縮まってしまった。

1年前のモナコでは、予選で自分の前を走行していたロズベルグがわざとミスを犯すことで自分のアタックを妨害したとして激しくロズベルグを非難していたハミルトンだが、そのときのハミルトンの態度に対しては批判的な声も多かった。

今回も、ハミルトンはレース後すぐに所定の位置へクルマを戻そうとせず、やっと戻ってきたかと思えば、3位と表示された掲示版をクルマで押し倒すという行為を見せていた。さらに、チーム恒例の祝勝写真撮影にも姿を見せず、レース後のメディアとのインタビューなどにも対応しなかった。

だが、レース後に行ったテレビでのコメントではチームに対する批判めいたコメントなどは行わず、その内容も次のレースに気持ちを切り替えて臨むという前向きなものだった。こうしたハミルトンの姿勢に驚いた者も多い。

元F1ドライバーのデビッド・クルサードは『Telegraph(テレグラフ)』に次のように語った。

「これほどいやな負け方をしたにもかかわらず、ハミルトンがそれに対してこんなにうまく対応できるとは。2、3年前には想像もできなかったことだ」

メルセデスAMGのビジネス担当エグゼクティブディレクターであるトト・ヴォルフも次のように続けた。

「まさにその通りだ。厳しいレースとなった昨年のモナコでのルイスと、(今年の)モナコで目にしたルイスを比べてごらんよ」

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