今季メルセデスAMGの最大のライバルとして復活を遂げたフェラーリだが、その本当の実力が試されるのは来季となるだろう。
そう考えているのは、かつてベネトンやルノーF1のチーム代表を務めていたフラビオ・ブリアトーレだ。
ブリアトーレは、現在もフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)のマネジメントにもかかわっており、当然ながら、昨シーズン限りでフェラーリを離脱し、今季から新生マクラーレン・ホンダに移籍したアロンソの判断を擁護する発言を行ってきている。
そのブリアトーレは、今年のF1モナコGPの予選結果に言及しながら、次のように語った。
「昨年、アロンソは(ポールシッターから)コンマ7秒遅れの5番手だった」
「今年は、ベッテルがやはりコンマ7秒遅れだったよ。唯一の違いは、現在もメルセデスAMGが最強なのは変わらないが、ほかにライバルがいないということだけだ」
それでも、今季フェラーリが昨年に比べると確実に強さを増しているのは事実だ。だが、ブリアトーレは、それはアロンソが抜け、チーム代表や会長が変わったことによるものではないと次のように続けた。
「今年もまだモンテゼモーロ(フェラーリ前会長のルカ・ディ・モンテゼモーロ)とドメニカリ(フェラーリの元チーム代表であるステファノ・ドメニカリ)時代のフェラーリだ」
「現在の新しい首脳陣による成果は来年にならないと見えてこないよ」
そう語ったブリアトーレは、アロンソのフェラーリ離脱という判断に関しても次のように主張した。
「誰が本当に正しかったのかということは、時がたたなければ分からないよ」