NEXT...F1開催スケジュール

アロンソとライコネン、モナコのFIA競技委員にクレーム

2015年05月25日(月)19:28 pm

2人のF1チャンピオンたちが、24日(日)に行われたF1モナコGP決勝での競技委員の裁定に不満の声をあげている。

【結果】F1モナコGP決勝の順位、タイム差、周回数、獲得ポイント

その1人が、マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソだ。アロンソはレース序盤に起きたニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)との接触の原因を作ったとしてピットでの5秒ストップペナルティーを科されていた。

このクラッシュで実質的に入賞のチャンスを逃すことになったヒュルケンベルグは次のように語った。

「僕に言わせれば、これはレースなんだ」

「あのときは1周目の順位争いが行われていただけだし、モナコではよくあることさ」

アロンソはレース後、スペイン人記者たちに対し、ル・マン・マイスターとの称号も与えられている元ドライバーのトム・クリステンセンを含む今回のFIA競技委員が下した裁定は「ばかげたもの」だったと次のように語った。

「モナコでは、ときとしてああしたことが起こるのは誰でも知っていることだ。だけど、競技委員の裁定はでたらめだよ」

「あれは本当に奇妙なペナルティーだったよ」

一方、アロンソとヒュルケンベルグがクラッシュしたのとまったく同じ場所で、ダニエル・リカルド(レッドブル)とキミ・ライコネン(フェラーリ)の接触も起きていた。どちらも同じような形で、インサイドに入ったクルマが外側を走行中のクルマと接触したものだ。

リカルドに接触されて順位を落とす形となったライコネンは、無線で「不愉快だ」という表現を用いてリカルドを非難していた。

そのリカルドは、今回の接触について次のように語っている。

「(F1カーの)半分ほどの隙間しかなかったんだ。競技委員は、モナコではああいうことも起こるものだと理解してくれたんだと思っているよ。追い抜きをしようとして少し接触してしまうことはよくあることだからね」

リカルドに接触され、クルマの挙動を乱す間に先行を許してしまったライコネンは、もちろんリカルドの行為には不満を持っている。だが、それ以上にライコネンが不満だったのは、アロンソのときにはペナルティーを与えながら、リカルドにはおとがめなしとした一貫性のない競技委員たちの裁定に対してだった。

ライコネンは、イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』に次のように不満を表している。

「ルールは常に変わり続けるんだ。レースの状況がどうなっているかとか、誰がそれをやったのか、というようなことで変わってくるんだよ」

「あるときはペナルティーが科され、別のときにはおとがめなしなんだからね。何が許されて、何が許されないのか、ちっとも明確ではないよ」とライコネンは付け加えた。

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック