セルジオ・ペレス(フォース・インディア)はプロフェッショナルな態度ではなかったとジュニア時代のチーム代表ペーター・ミュッケが語った。
ミュッケのジュニアフォーミュラのチームは、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)やロバート・クビサなど、多くのF1ドライバーを輩出している。
2006年、ミュッケはフォーミュラBMWでペレスを走らせた。
「セルジオは当時から才能を見せていた。それは議論の余地がない」とミュッケはドイツの『Spox.com』のインタビューで語っている。
「だが、彼の姿勢はまったくプロフェッショナルなものではなかった。あんなにだらしのない人間と仕事をしたことはないくらいだ」
「ベルリンの彼のアパートは戦場のようなありさまだった。私のレンタカーも、パーティーからの帰りに酔って運転して壊した。やってはいけないことをすべてやってくれたよ」
「その背景には常にメキシコのスポンサーの存在があった」とミュッケ。ペレスはメキシコの大富豪カルロス・スリムと大手通信会社テルメックスの支援を受けている。
「セルジオは金が尽きる心配をしなくてよかった。途切れることはないと分かっていたんだ。それが鍵だった」
「あの資金がなければ決してトップにはたどり着けなかっただろう。才能だけなら、あのフォーミュラBMWでの1年で放り出されていたはずだ」
■ベッテルは正反対
ペレスと正反対だったのがベッテルだとミュッケは話す。
「彼(ベッテル)はまったく違った」
「朝8時から始まるとすると、ドライバーの中には8時5分にまだ眠い目をこすっている者もいる。だがセブは、いつも6時に起きて30分ジョギングをし、頭のギアが入った状態でやってきた」
「私がそうしろと言ったわけじゃない。彼は自発的にやっていた。そこが大きな違いなんだよ」