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オーストリアGP、チケット売れ行き苦戦

2015年05月19日(火)7:10 am

来月に迫ったF1第8戦オーストリアGP(6/19-21)。ところが入場券の売れ行きが芳しくない。レッドブルの首脳ヘルムート・マルコ博士が認めたものだ。

同レースは昨年、新装なったレッドブル・リンクで再開、大好評を収めた。

ところが今年は様相が一変。マルコによると「ウィーンで行なったPRイベントをはじめ、多大な努力を払っているにも関わらず昨年の売れ行きから著しく落ち込んでいる」のが現状だ。今季のレッドブルは極めて不振で、F1規則の改正を声高に叫んでいる。

「(どのレースの)主催者も苦労しているのが現状だ。われわれもその例にもれない」とマルコはオーストリア『APA通信』に語る。

F1の今後を決める戦略グループは先週、会合を開いて、レースをもっと面白くしようといくつかの変更について話し合った。だが正式決定は7月に予定されるFIA(国際自動車連盟)の世界モータースポーツ評議会まで待たねばならない。

では一帯なぜレース主催者は入場券をさばくのに苦心しているのだろうか。マルコはいう。「ひとつに(エンジンの)音が小さいことが挙げられる。しかし、それだけではない」

「今のマシンはまるで、プレステのゲームそのものだ」とマルコ。「ドライバーは頬の赤みも見せずクルマから降りてくる。運転が簡単すぎるのだ」

「これでは優れたドライバーと二流ドライバーの差も付きにくい。観客にはそれがお見通しだ。それにわれわれのマシンを赤に塗ったら、フェラーリとの差なんて誰にも分かりはしない」

「われわれには、もっと(マシン造りの)自由が必要だ」

確かに戦略グループは規則変更に動いているが、動力源のV6ターボは基本的に手付かずの方針であることが明らかになっている。燃料の使用に関する制限や流入量もそのままだ。

このV6ターボこそが問題だとマルコは主張する。「『パワーユニット』への変更がされてから、F1は負の連鎖に陥ったのだ」

「パワーユニットは持続性に欠けるばかりか、あまりに技術的に困難で複雑なため、自家用車への転用も不可能だ」

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