NEXT...F1開催スケジュール

今後のルノーとトロロッソの関係は?

2015年05月15日(金)10:51 am

トロロッソのチーム代表であるフランツ・トストが、ルノーによってチームが買収される可能性はあまりないだろうとほのめかしたと報じられている。

今シーズンがスタートした時点では、レッドブルが公然とルノーを批判。ルノーとしてはレッドブルのジュニアチームであるトロロッソを買収し、自社ブランドのF1チームとしてF1活動を継続するか、あるいはF1から完全撤退する道を選ぶことが避けられなくなりそうだと見られていた。

だが、今週になってルノーのF1エンジンプロジェクト責任者であるシリル・アビテブールは次のように語り、ルノーとレッドブルの関係が今後も継続されることをほのめかした。

「現在は厳しい時期を乗り越えようとしているところだ。だがこの(レッドブルとの)結婚生活は、最後までやり通してこそ意味があるものだ」

F1公式サイトにそう述べたアビテブールは、次のように付け加えている。

「我々は、サーキットでいい仕事をしなくてはならない。だが、同時にサーキット外でもいい仕事をする必要がある」

同時に、レッドブルの首脳陣も、今年はルノーのパワーユニットの信頼性不足やパワー不足に悩まされているものの、両社の契約は2016年までとなっていると強調している。

そして、トロロッソのトストも、現時点ではファエンツァに本部を構えるトロロッソがルノーに売却されたり、ルノーとブランド契約を結んで実質的なワークスチームとなったりする可能性はないだろうと次のように語った。

「ルノーという文字が大きく入った黄色と白のクルマにすることに問題はないよ。彼らがトロロッソを使ってそうすることは構わない」

「だが、現時点において、シリルは現在の最大の課題はクルマのカラーリングのことではなく、信頼性の問題を解決することだと語っているよ。その問題が解決されるまでは、彼ら(ルノー)もチームの買収や、自社ブランド化の方向で考えることはしないだろう」

14日(木)にそう語ったトストは、次のように続けた。

「今後何週間か何か月かの間には、それが変わる可能性もあるがね」

だが、トストは、今後の方向性としては、ルノーがトロロッソを買収するのではなく、ルノーブランドを展開するための協力関係を強化する方向へと動く可能性のほうが高いと考えているようだ。

「それについては特に決定期限が定められているわけではないんだ。レッドブルとルノーの判断を待つしかないね」とトストは付け加えた。

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック