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F1は変わるのか? 14日の重要会議にF1オーナーも参加

2015年05月14日(木)16:49 pm

14日(木)に開催されるF1の意思決定機関ストラテジー・グループの会合に、日ごろあまり表に出ることのないF1オーナー会社CVCのドナルド・マッケンジー会長が出席することになった。

現在、F1のルールを緊急的に修正するべきだとの声が上がっているが、これを話し合うためにF1を代表する面々が14日(木)にイギリスのビギン・ヒル空港にあるバーニー・エクレストン(F1最高責任者)所有の施設において会合を行うことになっている。

近年、F1では観客やテレビ視聴者が減少を続けている。これにより、レース主催者の不満が募るとともに、新規のスポンサーや自動車メーカーなどもF1への参入に二の足を踏む状態となっている。

今回、エクレストンや、FIA(国際自動車連盟)会長のジャン・トッドらとともにこの会議に出席することになったマッケンジーは、実質的にF1のオーナーという立場であり、エクレストンのボスにあたる人物だ。

これまで、あまりF1レースに顔を出すこともなかったマッケンジーだが、今年は第4戦バーレーンGP、そして先週末の第5戦スペインGPにもその姿を現していた。

■14日の会議で主導権を握るのは?

現在、ルール改正の必要性をとりわけ強く主張しているのがレッドブルだ。だが、同チームの首脳陣のひとりであるヘルムート・マルコは、14日の会議が思惑どおりに進むかどうかは分からないと次のように語った。

「FIAやFOM(エクレストン率いるF1運営会社のフォーミュラ・ワン・マネジメント)、そしてF1チームによるシステムが機能していないんだ。全員に対して、望んでいることを求めることができなくなっている。それぞれが独立したメカニズムになっているからね」

現在のフォース・インディアの母体チームであるジョーダン・グランプリの設立者エディー・ジョーダンは、次のように語っている。

「バーニーのことは昔から知っているし、彼がF1における独裁者として素晴らしい成功を収めてきたことは知っている」

「もちろん、彼は絶対的な独裁者だ。だが、今の彼にはその権力もすでにない」

FIA会長のトッドも、普段はあまり存在感がないと言われている。だが、スペインGPが行われたバルセロナでそのトッドがマッケンジーやエクレストンと話し合いの機会を持っていたと考えられている。

ストラテジー・グループにおいては、フェラーリ、メルセデスAMG、レッドブルといった大規模チームの権限が大きいとされている。だが、CVCの監督のもとでエクレストンが率いるFOMとトッド率いるFIAが、事実上は全部で18票によって構成されるストラテジー・グループの議決権のうち12票分をコントロールできる立場にあるとされている。

彼らが結託すれば、2017年に向けて重要なルール変更案を可決に持ち込むことができるかもしれない。

■今のF1に必要な改革は?

かつて4度F1チャンピオンに輝いた元F1ドライバーのアラン・プロストは、オーストリアの『Servus TV(セアヴスTV)』に対して、現在のF1には次のような改革が必要だと語っている。

「もっとパワーが必要だし、幅広タイヤも必要だ。空力効果を削減し、もっとメカニカルグリップが重要となるものにすべきだ」

「時折、今のドライバーたちがF1を楽しめていないような印象を受けるだけに、これが重要なんだ」

一方、かつて3度F1チャンピオンに輝いた伝説的元F1ドライバーであり、現在はメルセデスAMGの非常勤会長を務めるニキ・ラウダは、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に次のように語った。

「私からの提案? 最低重量をもっと下げること。燃料流量規制をやめること。V6ターボは維持しつつも、そのほかは自由にすることかな」

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