かつてベネトンやルノーF1でチーム代表を務めていたフラビオ・ブリアトーレに脱税容疑がかけられており、有罪となれば4年の懲役刑となる可能性がでてきた。
5年前、イタリアの警察はブリアトーレの60mの全長を誇る豪華なヨット「フォース・ブルー号」を差し押さえていた。そのヨットに関して、課税を逃れるために不適切な登録処理を行っていたというのがその理由だったとされている。
イタリアのメディアが報じたところによれば、この件に関し今週ジェノバで裁判が行われるという。
検察側は、65歳となるブリアトーレが、販売や係留、そして燃料にかかる税金を逃れるために偽りの貸借登録をしていたと主張しているようだ。
あるイタリアのメディアは、今週の裁判において「検察官のパトリツィア・ペトルッツィオーロとヴァルター・コトゥーニョは、フラビオ・ブリアトーレに懲役4年を求刑する」と報じている。
さらに、検察側はブリアトーレの友人に対しても訴えを起こしており、未払いの税額は合計で360万ユーロ(約4億8,300万円)に達すると報じられている。
ブリアトーレは、1月に次のように語っていた。
「もし、“Guardia di Finanza(グアルディア・ディ・フィナンツァ/イタリアの税金問題を担当する警察)が私に払う必要があると伝えてくれていたら、私はそうしていたはずだ。だから何も問題はないよ」
ルノーF1のチーム代表を務めていた2008年のF1シンガポールGP決勝で、フェルナンド・アロンソ(現マクラーレン)に勝たせるために、当時のチームメートであったネルソン・ピケJr.にわざとクラッシュを命じた(いわゆる「クラッシュゲート事件」)ことで、2009年にF1追放処分を受けたブリアトーレ。
今回の裁判で有罪ということになれば、自身のキャリアにまたひとつ新たな汚点が加わることになりそうだ。