今季フェラーリの控えドライバーを務めているエステバン・グティエレスが、2016年からF1への新規参戦を目指しているアメリカのハースF1チームのシートを獲得することになるかもしれないと報じられている。
イタリアの『Autosprint(オートスプリント)』が報じたところによれば、メキシコ出身のグティエレスが、先週末にF1スペインGPが開催されたバルセロナにおいてハースF1のオーナーであるジーン・ハースと、週末を通じて「長時間の会議」を行っていたという。
アメリカのNASCARにも共同オーナーとしてチームを送り込んでいるハースだが、最近、チーム内では2016年のドライバー決定期限を9月に設定していると報じられていた。
かつてマルシャやケータハムでテストドライバーを務めていたアメリカ人ドライバーのアレキサンダー・ロッシがハースF1の初代ドライバーとなる有力候補者に挙げられていた。
ロッシも昨年、「もちろんハースとは話をしたよ」と認めている。
そこに新たに加わったのがロッシと同じ23歳のグティエレスだ。グティエレスは2013年から2014年にかけてザウバーでのF1出走経験を持っている。
ハースは常々、1人はアメリカ人ドライバーを乗せたいと思うが、もう1人についてはF1経験を持つドライバーにステアリングを委ねたいと語っていた。
今季はザウバーのシートを失ったものの、グティエレスはメキシコのスポンサーをひき連れてフェラーリへと移籍。現在はフェラーリの公式控えドライバーとしてすべてのレースに帯同しており、13日(水)にはバルセロナで行われている公式テストも担当することになっている。
一方、ハースが創立した産業機械メーカーであるハース・オートメーション社もすでにフェラーリのスポンサーとなっており、来季のF1参戦に向けてフェラーリからパワーユニットはもちろん、さまざまな技術協力を受けることになっている。
『Autosprint(オートスプリント)』は次のように書いている。
「アメリカのチーム(ハースF1)とフェラーリの関係が強化されているだけに、グティエレスが、ハースが求めている経験を持つドライバーとなるかもしれない」