最近、レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコが、レッドブルが本当にF1からの撤退を示唆するようなコメントを行ったと報じられていた。
だが今回、マルコがこの報道に対する反論を行った。
イギリスの『BBC』は11日(月)、マルコが「近いうちに競争力のあるエンジンを手に入れることができなければ、アウディが参戦するか、あるいは我々が撤退するかのどちらかだ」と語ったと報じていた。
だが、ドイツの『Bild(ビルト)』に、「このイギリス人ジャーナリストによって行われた報道は本当ではないよ」と語ったマルコは、『Servus TV(セアヴスTV)』に対しても次のような説明を行った。
「そのインタビューは完全にねじ曲げられているよ。我々の手元には元の原稿があるんだ」
「手短に言えば、報じられたことはすべてナンセンスだ。だが、それが世界中に伝わってしまった」
そう語ったマルコは、次のように続けた。
「最初は、ゲルハルト・ベルガー(元F1ドライバー)が、個人的な意見として、レッドブルとアウディが手を組むべきだと語ったんだ」
「これに関して、私は、それはゲルハルトの意見だと言った上で、我々としては現在ルノーとの契約があるし、それは2016年の末までとなっていると説明したんだ」
「我々は困難な状況を迎えている。だが、我々は共に協力しあうことでしかそれを乗り越えることはできないんだ」
マルコは、最後に次のように付け加えている。
「公式には、アウディは我々とも、あるいはほかの誰とも話はしていない。私としては、フォルクスワーゲン・グループは現時点ではF1に注意を払うよりも、もっとほかに考えなくてはならないことがあると考えているよ」