マクラーレン・ホンダに不穏な空気が漂っているという。ロータスの開発ドライバー、カルメン・ホルダが、ある話を聞きつけたのだ。
ホルダはGP3出身のスペイン人で26歳。今季全戦でチームに帯同している。
マクラーレンとホンダは今季あらたに手を組んだが、序盤から不振続き。ホルダはいう。「何戦前だったかしら、ある(マクラーレンの)技術者と話をしたの。彼らは日本のスタッフにイライラしているんですって」
「何でも彼らは、すべてにおいてトライを重ねたがるらしいわ。ところがマクラーレンの技術者は、どうせダメだと分かっているの。だから他の方法を探ったほうがいいって」とスペインのラジオ局『Cadena Ser(カデナ・セル)』に話すホルダ。
「それでも日本側は自分たちの考えで続けたがるのよ。だからあんなに時間を無駄にしているのね」
マクラーレン卒業生のデビッド・クルサードも古巣を心配する一人だ。F1では、いちど「形」にハマってしまったら抜け出すのは容易ではないという。
「マクラーレンを見てごらん」とクルサードは、イギリス『Telegraph(テレグラフ)』紙に話す。「かつての金額で大口の企業スポンサーを取り込もうとしているが、あの負けっぷりでは誰も見向きはしない」
「さらにテレビの露出時間不足が輪をかける。ひとつ間違えばチームを前進させようにも資金が底をついてしまう」