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慎重の上にも慎重を、ハミルトン契約交渉

2015年05月09日(土)22:23 pm

メルセデスAMG会長のニキ・ラウダは、ルイス・ハミルトンとの2016年契約が最終段階で「足踏み」していることを認めた。

おりしもF1第5戦スペインGP開催中のバルセロナでは、ハミルトンが真剣にフェラーリ移籍を検討していると話題だ。

「別に含みはない。ただの遅れだ」とイギリス『Express(エクスプレス)』紙に語るラウダだが、「それ以上は何もいえない」と慎重である。ディフェンディングチャンピオンにして今季もF1世界選手権をリードしている超大物ドライバーが相手だけに、当然の姿勢だろう。

うわさによるとハミルトンは、単に契約金をつり上げようとしているだけでなく、フェラーリが2016年以降にトップ争いをする可能性を見据えて移籍の選択肢をキープしているのだ。

そんな憶測を知ってか知らずか、バーニー・エクレストンはバルセロナで次のように語り、火に油を注ぐのだった。「ルイスは来季、彼にふさわしいチームで走るだろう」

それはフェラーリかと質問されたエクレストンは、こう答えた。「彼(ハミルトン)はフェラーリ入りも歓迎だろう。しかしセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)が気に入るかどうか」

ハミルトンをつなぎ止めるべき立場のトト・ヴォルフさえ、彼のフェラーリ移籍が可能性としてまだあると言外に認める。

「ルイスはロックスター級のドライバーだ。どのチームだって欲しがるだろう。だが私は(それでも)構わない」

しかしヴォルフはラウダと裏腹に、契約交渉で「何の遅れもない」と主張する。

「もろもろの条件は同意した。何せ(契約は)慎重に行わないと。そしてその通り、慎重に進めている」

交渉の遅れについてハミルトンは、バルセロナで次のように語った。「それはトト(ヴォルフ)に質問してほしいね」

「次戦のモナコまでに終わらせるとニキは話していたと思うが、まあ目標はそんなところかな」

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