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健全なF1づくりのために団結すべしとロータス

2015年05月05日(火)19:26 pm

ロータスのチームオーナー兼代表であるジェラルド・ロペスが、F1チームが「団結」することで、F1をもっと健全な体質に変えていく必要があると主張している。

2014年にはケータハムとマルシャが相次いで経営破たんに陥ってしまった。マルシャは、マノー・マルシャと名前を変えてなんとか今シーズンも復活することができたものの、それ以外の小規模チームであるロータス、フォース・インディア、ザウバーも依然として苦しい財政状況に置かれていることはよく知られている。

昨年、チーム別ランキングで3位となった名門ウィリアムズでさえ、昨年は5,000万ドル(約60億円)もの赤字決算となっている。さらに、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、大規模チームとして知られるマクラーレンでさえ、もしも現在の大株主であるバーレーンが手を引くことになれば、同様に苦境に立たされる可能性もあるだろうと書いている。

ロペスは、次のように語った。

「我々は全員で団結する必要がある。そうすれば、将来にわたって生き延びていくための考え方を構築していくことができるだろう」

「その計画を後押しする仲間が増えれば、我々がこれを乗り切る時期も早まるはずだ」

ルクセンブルク出身のロペスのコメントは、恐らく前FIA(国際自動車連盟)会長のマックス・モズレーが行った提案を念頭に置いてのものだろう。モズレーは年間予算の上限を1億ドル(約120億円)に設定し、それに合意したチームは自由に開発を行ってよいというルールを導入すべきだと主張している。一方で、それ以上の予算を使いたいというチームにはこれまで通り、厳密に開発制限を行うというものだ。

そのモズレーの案には、すでにザウバーが全面的に賛成すると表明している。

来週の14日(木)には、F1の意思決定機関であるストラテジー・グループの会合が予定されているが、恐らくはそこでもこの問題が議論されることになるだろう。

「誰もが、その会議で結論が導き出されるよう願っているはずだ」

そう語ったロペスは、次のように締めくくった。

「これ以上先延ばしにするのは危険だ」

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