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「5基目のエンジンは認められない」とメルセデスAMG

2015年05月05日(火)18:47 pm

メルセデスAMGの非常勤会長を務めるニキ・ラウダが、今シーズンにおいてドライバーが5基目のパワーユニット使用を認められることはないだろうし、ペナルティーを免れることはできないと主張した。

今季のエンジンルールでは、1人のドライバーにつき年間4基までしかパワーユニットの使用が認められていない。その基準を超えてエンジンを使用した場合には、グリッド降格ペナルティーが科せられることになる。

だが、レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーはほんの2週間ほど前に、今年の3月にはそのルールを見直すことに「全員一致」で合意していたと語っていたばかりだ。

ホーナーはそのとき、その合意は「すべてのチームとバーニー・エクレストン(F1最高責任者)」によるものだったと語り、あとはFAXを使った正式な投票による承認手続きが必要なだけだとしていた。

だが、どうやらメルセデスAMGでは考えを変えたようだ。

ラウダは、母国オーストリアの『APA通信』に対し、次のように語った。

「5基目のエンジンはないよ」

「シーズン中にレギュレーションを変更することなどできないんだ」

どうやら、フェラーリが予想もしていなかった強さを発揮したことで、メルセデスAMGとしてはパフォーマンスと信頼性両面で優位に立つ自社エンジンのアドバンテージを守るために、レギュレーション修正に反対票を投じることにしたということのようだ。

かつて2度F1チャンピオンに輝いた実績を持つミカ・ハッキネンは、4日(月)の『Marca(マルカ)』から、メルセデスAMGが圧倒的な強さを示している中、レースの面白みを増すためにルールを変えるべきだと思うかとの質問を受けると次のように答えた。

「それは難しい質問だね。だって、僕はメルセデスのアンバサダーを務めているからね」

「彼ら(メルセデスAMG)にあまり接近することができていないチームにとっては、難しいだろうけれど、追いつくことも不可能ではないと思うよ。フェラーリがやってみせているようにね」

ともあれ、今季も「1シーズンに使えるエンジンは4基まで」というルールのもと、開発する際に必要とされる「トークン」という切り札を持つメルセデスAMGが今年も優位にシーズンに臨み続けることになりそうだ。

メルセデスAMGの広報担当者は、ブラジルの『Globo(グローボ)』に対し、今週末に行われるF1スペインGP(10日決勝)に向けて次のように語った。

「我々の計画では、最初の4レースで使用したものと同じバージョン(のエンジン)を使うことになっている」

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