マクラーレンで1998年から2年連続でF1タイトルを獲得した元F1ドライバーのミカ・ハッキネンが、マクラーレン・ホンダがトップ争いに加われるようになるまでには、まだかなり時間がかかるだろうと語った。
「彼ら(マクラーレン)は、僕がチームを離れた後も何年か素晴らしい結果を残した。だけど、今は問題を抱えているし、彼らもそれが分かっている」
スペインの『El Mundo(ムンド)』にそう語ったハッキネンは、次のように続けた。
「彼らも問題解決に取り組んでいるし、彼らには優秀な人材もいる。だけど、それにはもっと時間が必要だ。でも、世間はそれほど気が長くないし、今すぐに結果を出すことを望んでいるんだ」
ハッキネンは、さらに『Marca(マルカ)』にも次のように語っている。
「問題は、(復活に)どれくらい時間がかかるかということだ。それは僕には分からないし、想像もしたくないよ」
「でも、チームだけでなく、ドライバー、そしてスポンサーたちにとってもすごくフラストレーションがたまることにはなるだろうね」
現在のF1では最高のドライバーだと称されるフェルナンド・アロンソだが、すでにフェラーリを離脱してマクラーレン・ホンダへと移籍したことを後悔しているのではないかとの憶測もささやかれている。
この件に関して質問されたハッキネンは、「僕には答える資格はないよ。もう終わったことだしね」と答えると、『AS』に次のように続けた。
「それは、外出したら雨が降り始めたようなものだよ。傘を持ってくればよかったとは思うだろう。でも、そのまま歩き続けるしかないんだ」
「でも、今年のフェラーリが好調なのは、まさにフェルナンドのおかげだよ」
そう述べたハッキネンは、次のように付け加えた。
「重要なのは、アロンソに彼本来のレベルを保ち続けるためのずぶとさがあるかどうかということだ。政治的な問題やチームの管理体制のことまで言及したいとは思わないけれど、F1チャンピオンとして考えた場合、もし僕が彼の状況に置かれていたとしたら、やる気を維持し続けるのは難しいだろうね」