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前FIA会長の提案は「グッドアイデア」だとザウバー

2015年05月02日(土)10:49 am

ザウバーが、前FIA(国際自動車連盟)会長であるマックス・モズレーが提案した新たなF1予算制限案に賛同の意を表している。

今月の14日(木)にはF1の意思決定機関であるストラテジー・グループの会議が行われ、今後に向けたF1改善案が検討されることになっている。それを受け、モズレーは今週ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に対し、F1チームは年間の予算に1億ドル(約120億円)という上限を設けるという案を再考してみるべきだと主張していた。

モズレーが今回提案した案というのは、この予算上限を受け入れたチームには、その見返りとしてもっと自由な技術開発を認めることとし、もっと多額の予算を使いたいというチームには、現行の厳しく制限されたルールをそのまま適用すればよいだろうというものだ。

モズレーは、例えばフェラーリのようなチームでさえ、この案を拒むとは考えられないと語っている。フェラーリほどのチームであれば1億ドルの予算を組むことなどは難しいことではないし、スポンサーからボーナスとして資金を調達することもできるだろうと次のように主張した。

「フェラーリでは株式公開も行うわけだし、そうすればもっと自社の魅力を高めることができるだろう」

「私としては、彼ら(ビッグ3と呼ばれる大規模チーム)は、単に彼らの競争相手が2チームから突然10チームに増えてしまうという考え方に抵抗しているだけだと思っている」

ザウバーはこのモズレーの案に関して公式ツイッターに「グッドアイデアだ。我々はマックス・モズレーの案を全面的に支持する」とツイート。このアイデアを歓迎する姿勢を表明している。

いまや部外者でしかないモズレーのこの案が今後どれほど真剣に検討されるかどうかは様子を見るしかないが、今月のストラテジー・グループ会議ではF1最高責任者バーニー・エクレストンが提唱するルールの単純化やF1カーをさらにパワーがあり、より大きな音を発生し、運転が難しいものにしようという課題についての検討が行われることになる。

ウィリアムズのフェリペ・マッサも、『UOL Esporte(ウニヴェルソ・オンライン・エスポルチ)』に対し、現在のルールはあまりにも複雑過ぎると次のように語っている。

「外部の人たちには少しばかり理解するのが難しいだろうね」

「僕はメカニカルな部分をもっと開発するためにレギュレーションを変えることには大賛成だよ。タイヤをもっと幅広のものにするというようなことにね。そうすれば、少しばかり以前のようなF1に戻すこともできる」

今週、イギリスのシルバーストン・サーキットの責任者であるパトリック・アレンは、現在はメルセデスAMGが圧倒的な強さを見せているが、各チームの差がもっと接近するようにすべきだと語っていた。だが、マッサはこうした意見に関しては、必ずしもそうではないと次のように主張した。

「これまでも常にそういう形になっていたと思うよ」

「過去を振り返れば、常に2チームだけがタイトルを争っていたことが多いし、時には1チームが圧倒的に強いことだってあった。そういうことのほうが多かったんだ」

そう語ったマッサは、次のように付け加えた。

「レッドブルが勝ち続けていたときだってあるし、それと昨年メルセデスAMGがやってみせたことは、それほど大きく違うとは思わないよ」

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