かつてマクラーレンで2度F1タイトルを獲得したミカ・ハッキネンが、フェラーリに対して同じフィンランド出身のキミ・ライコネンと来年以降も契約を延長したほうがいいと助言していいものかどうか、まだよく分からないと語った。
2002年にハッキネンの後任ドライバーとしてマクラーレンに加入したライコネンだが、今季は復活著しいフェラーリのSF15-Tを駆り、第4戦バーレーンGPで2位表彰台を獲得。今年で満了を迎えるフェラーリとの契約も更新される可能性が高いと言われている。
だが、この件について質問を受けたハッキネンは、次のように語った。
「この段階では、まだ彼らにとってそうすることがいいのか悪いのかを判断するのは難しいよ」
しかし、現在46歳となるハッキネンは、ウィリアムズのバルテリ・ボッタスのマネジメントチームの一員でもある。そして、そのボッタスに関してはライコネンの後任としてフェラーリ入りするにふさわしいドライバーではないかとも言われている。
バーレーンではライコネンの活躍が目を引いたものの、ハッキネンは25歳のボッタスもいい仕事をしたと主張している。ボッタスはレース終盤に戦闘力に劣るウィリアムズのマシンで、第2戦マレーシアGPの覇者であるフェラーリのセバスチャン・ベッテルによる追い上げをかわしてみせ、4位でレースを終えている。
「バルテリは、彼がどれほどプレッシャーに対応できるかということをよく示してみせたよ」
『Hermes(エルメス)』にそう語ったハッキネンは、次のように続けた。
「あれはまさに、F1チャンピオンを目指して戦うドライバーにとって必要なずぶとい神経を持っていることを示したものだ」
一方、2007年のF1チャンピオンであり、その後2年ほどF1から遠ざかっていたこともあるライコネンのバーレーンでのレースに関して、ハッキネンは次のように語った。
「キミは、本来そうあるべきレースをしただけだ」
「誰もがキミにスピードや才能があることは知っている。彼のように非常に経験豊かなドライバーなら、常にバーレーンで見せたようなパフォーマンスを発揮してみせないとね」とハッキネンは結んだ。