ウィリアムズのパフォーマンスエンジニアリング責任者であるロブ・スメドレイが、今季はフェラーリに追いつくことは難しいだろうと語ったことが報じられていたが、ドライバーのバルテリ・ボッタスも同様の考えを持っていることが明らかとなった。
ウィリアムズのチーム副代表であるクレア・ウィリアムズは、F1バーレーンGPが開催された先週末のバーレーンにおいて、今季は昨年F1タイトルを勝ち取ったメルセデスAMGに挑戦していくことを目標として掲げていたと認め、次のように語った。
「今年はそうしたいと思っていました。ですが、そうはうまくいっていません」
だが、名門F1チームであるウィリアムズは、小規模予算ながら今後もファクトリーで「こつこつと努力を続けていく」と主張し、次戦スペインGP(5月10日決勝)には大きく改良を施した今季型車FW37を投入することも明らかにしている。
だが、スメドレイは、ウィリアムズでは「すぐに自分たちのペースを上げて」メルセデスAMGやフェラーリに追いつくことが難しいばかりか、今後追い上げてくるであろうレッドブルから自分たちの位置を守ることにさえ苦戦することになりそうだと語っていた。レッドブルは自分たちに比べ「組織も巨大で、十分な施設、人材、資金を備えている」からだ。
フィンランド出身のボッタスは、バルセロナで行われるスペインGPで投入される改良マシンによってさらに前を目指していくこともできると期待していると語りつつも、次のように続けた。
「だけど、今年は差を縮めていくのは難しいだろうね。フェラーリは最初のレースから大きな飛躍を遂げていたよ」
「僕たちも改善し続けていけるという自信はある。だけど、僕たちが上にいるチームに追いつくことができるかどうかは、彼らがどれほど改善してくるかによって違ってくるからね」
25歳のボッタスは、今週は現在自宅があるモナコに戻ってきているが、開幕戦の決勝を欠場することになった腰のけがは完治したと次のように続けた。
「バーレーンでは、メルボルン以来初めてまったく腰の問題を抱えなかったよ」
「だけど、今後ももう少し(リハビリを)計画通りに進めることにしている」