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F1カレンダー復帰を目指すバレンシア

バレンシアがF1カレンダーに戻ってくるかもしれないと報じられている。

スペインの港町バレンシアでは、2008年から2012年までF1ヨーロッパGPを開催。だが、ヨーロッパの経済危機により経済状況が悪化したことから、2013年にはF1カレンダーから姿を消していた。

だが現在、シンガポールの国際的リゾート開発会社であるARCリゾート社が、風光明美な港町として知られるバレンシアを「ヨーロッパにおける有数のリゾート地」とするべく新たな開発プロジェクトの展開を申し出ていると伝えられている。そのプロジェクトでは、六つ星ホテルや、カジノ、コンサート会場、ショッピングセンターなどを含む数々の新施設建設が計画されているという。

そして、今後数年にわたって数億ユーロ（数百億円）の経済効果をもたらすと期待されているこのプロジェクトの目玉ともなると考えられているのが、バレンシア市街地コースを使ったF1の交互開催とフォーミュラEレースの開催だという。

ARCでは、以前はバレンシアの自治体が主催していたF1を、今後は民間が主催する形で復活させたいと考えているようだ。

ARCリゾート社によれば、F1関係者とも「非常によい関係」を築けており、今回のプロジェクトを通じて見込まれる収益はF1を開催するにも「十分以上のものとなるだろう」という。

バレンシアの自治体政府も声明を出し、このARCからの申し出が本当にバレンシアや地域にとって「有益」なものであるかどうかの「検証」を行うことになるとしている。