レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、ルノーがエンジンの問題解決に本気で乗り出そうとしていると話した。
ルノーエンジンは今年もトラブル続きだ。F1第4戦バーレーンGPを前にレッドブルは早くも3基目のエンジン投入を余儀なくされていた。だがそのエンジンも、ダニエル・リカルドのほうはフィニッシュ直前にブローし、惰性でラインを横切ってなんとか完走するありさまだった。
これまでルノーを公然と非難してきたホーナーだが、ルノーもようやく本気で対応する必要性を認識したと話す。
「先週、中国GPのあとでパリに行き、ルノーの代表と非常に建設的な話し合いを行った」とホーナーは明かしている。
F1撤退の可能性も示唆していたルノーだが、CEOであるカルロス・ゴーンが問題解決のため予算増額を保証したと報道されている。
「ルノーも状況を変えたいと思っている」とホーナー。
「彼らはF1での成功を望んでいる。今の状況はルノーにとっても良くない」
「もちろん、タダで成し遂げられることではない。彼らもそれを理解し、解決に必要な費用を投入したようだ」
今年の不振の原因はレッドブルにもあると指摘する者もいる。だが、レッドブルの姉妹チームであるトロロッソのチーム代表を務めたこともあるゲルハルト・ベルガーは違う意見だ。
「今でもチャンピオンを取る力がチーム自体にもクルマにもあると思う」とベルガーはオーストリアのテレビ局『ORF』に話している。
「残る疑問は、ルノーがこの情けない状況から抜け出せるのかどうか。そして万が一できない場合、レッドブルがまた優勝に返り咲くための選択肢がほかにあるのかどうかだ」