主に中堅チームで経験豊富なコリン・コレスがF1の現行規則に呆れている。彼によると、責任はすべてFIA(国際自動車連盟)にあるという。
フォース・インディアやHRTの元チーム代表で知られるコレス。彼はバーニー・エクレストンと同じく、早急なエンジン規則の路線変更が必要との立場だ。
それにしても、今のV6ターボは評判が悪い。エンジン音が迫力に欠ける、構造が複雑だ、小チームの財布にやさしくない、規則の縛りで性能に劣るルノーおよびホンダはメルセデスに追いつけない・・・。
「これほど規則に問題が多いとは」とオーストリアの『Servus TV(セアヴスTV)』に話すコレス。
「私は、すべてではないが多くのミーティングに出席した。エンジン絡みのミーティングだ」
「FIAの現会長(ジャン・トッド)は、F1が抱える問題について色々と指摘を受けたが、とにかく聞く耳を持とうとしなかった」
「エクレストン氏は、会長にストップをかけようと何年も努力した。ところがFIAは頑固一点張りで、今はそれがF1にとって大きな問題だ」
さらにコレスは、メルセデスAMGのトト・ヴォルフにも手厳しい。対策の提案が各方面に回されても、「すべてにノーといって妨害する」のだという。
ただ、コレスの批判の的は、やはりトッドだ。
「今のFIA会長は、他に優先事項があるか知らないが、F1がどうなってもほとんど知らんぷりだ」とコレス。「誰かが声を上げるべきだと思う」