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どう展開? 今後のハミルトンvsロズベルグ

2015年04月13日(月)17:36 pm

F1中国GP(第3戦)後に再びチームメートのルイス・ハミルトンとの確執が報じられたメルセデスAMGのニコ・ロズベルグだが、前向きに次のレースを目指していくと主張している。

中国GP決勝で今季2勝目をあげたハミルトンがとったレース戦略に対して激しい非難を行っていたロズベルグだが、上海空港からソーシャルメディアにファンからの質問に答える形で投稿した動画の中で、チーム内の会議で「建設的な批判」が交わされたことを明らかにするとともに、「バーレーンに向けて気持ちを切り替えている」と語り、「もう過ぎたことだ」と付け加えている。

今季はここまで昨年のF1チャンピオンであるハミルトンに対して劣勢を強いられているロズベルグだが、気持ちを切り替えた背景には、恐らくチームから今後もハミルトンを事実上のナンバー1として扱うつもりはないとなだめられたことがあるのではないだろうか。

メルセデス・ベンツのモータースポーツ責任者であるトト・ヴォルフは、「チームオーダー」を出すのは嫌いだとはしつつ、ハミルトンに対しては中国GP決勝においてもっとスピードを上げるよう指示が出されていたことを認めている。そうすることで背後から迫ってきていたセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)によってロズベルグの順位が脅かされることのないようにするためだった。

ヴォルフは、「無線を通じて明確に『これをやる必要があるんだ』と伝える必要があるところまで来ていたかもしれない」と語ると、次のように続けた。

「ルイスは何も間違ったことはしていなかった。だが、我々はニコが3番手あるいはもっと下のポジションに下がってしまう危険があったことを認識していたんだ。だから、ピットウォールではさまざまなことを考えたよ」

「我々はもう少しのところで、そういうあまり人気のない指示を出すところまできていた」

だが、元F1ドライバーのパトリック・タンベイは、今回の中国GPにおいて、ロズベルグからの批判を笑顔で受け流してみせたハミルトンのほうがさらに優位に立つことになったと考えているようだ。

タンベイは、フランスの『RMC Sport(RMCスポール)』に次のように語った。

「今日(12日)、ハミルトンは証明してみせたんだ。彼がチームのボスなのだとね」

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