NEXT...F1開催スケジュール

レッドブルはショートノーズ版を5月に

2015年04月13日(月)11:45 am

2015年マシンRB11の「ショートノーズ」版を準備中のレッドブルは、この改良型に今季の復調を賭けている。

第3戦中国GPでも、姉妹チームのトロロッソを含めてエンジン絡みのトラブルがひん発した彼ら。レッドブル社主のディートリッヒ・マテシッツは不振のすべてをルノーのせいにしている。併せて、もはや2015年タイトルは諦めたという。彼は先日、選手権「2位」がせめてもの目標と母国オーストリアの報道陣に語った。

上海では、ダニエル・リカルドが何とか9位に入賞。ダニール・クビアトはエンジントラブルでリタイアに終わった。ルノーも耐久性を犠牲にしてV6ターボの開発に懸命だが、それだけでRB11が抱える問題を解決するには不十分なのが実情だ。

フランスの工場にあるテストベンチで今季型エンジンを回したところ、ルノーは40馬力増を確認したという。ところがヘルムート・マルコ博士によると、それがどこかへ消えてしまったのだ。

「(40馬力増の)影も形もない。おまけに誰も理由が分からない」とマルコは、ドイツ『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌に話す。

しかし、2015年の不調はレッドブル自身にも原因があることは、彼らも事実としてつかんでいる。

これを解消すべく開発中の改良型RB11は、完成が遅れている。「主役」的存在の、ウィリアムズのデザインを踏襲したショートノーズが耐衝撃テストに通らないのだ。FIA(国際自動車連盟)に義務付けられる同テストを通過しないと、実戦投入はできない。

だがマルコは、次のように言明する。「大幅な空力改良パッケージをバルセロナ(スペインGP:5/8-10)にデビューさせる」

『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』によるとこのパッケージには、「まったく新しいフロントウィング」と、これに通じる後端部分が含まれるという。

マルコはいう。「ショートノーズのホモロゲーション(型式認定)が今になるまで取れなかった。その間われわれは、間に合わせでテスト用に作った暫定の空力部品を使用してきたのだ」

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック