上海インターナショナル・サーキットで開幕したF1中国GP(12日決勝)の金曜フリー走行1回目で、控えドライバーのジョリオン・パーマーにシートを譲ることになったロータスのロマン・グロージャンが、これはチームが財政的苦境に立たされているためだと語った。
今年、ロータスの控えドライバーとなったイギリス人ドライバーのパーマーは、元F1ドライバーであるジョナサン・パーマーの息子であり、2014年のGP2チャンピオンだ。
関係者の話によれば、24歳のパーマーは、今シーズン単に金曜フリー走行に出走するだけでは終わらないかもしれないとも考えられているという。
グロージャンも、自分が金曜フリー走行1回目で自分がパーマーにシートを譲らなくてはならないのか、その理由については理解ができると『RMC Sport(RMCスポール)』に次のように語った。
「今日では、F1に上り詰めるのは簡単なことではない。だから、たくさんのドライバーたちが金曜フリー走行で自分たちの存在を示そうとしているんだ」
「これはレーシングドライバーにとっては理想的なことではないよ。1時間半の練習走行時間を失ってしまうわけだし、喜んでクルマを明け渡しているわけじゃない」
そう語ったグロージャンは、次のように付け加えた。
「だけど、F1を続けるには非常に厳しい経済的な現実も抱えている。チームとしても予算を賄うためには可能な限りの手段を講じるしかないんだよ」