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自分が起こした行動によってF1が変わって欲しいとヴァン・デル・ガルデ

2015年04月06日(月)17:29 pm

今季のF1開幕戦オーストラリアGPが行われたメルボルンで、ザウバーを相手に訴訟を起こしたギド・ヴァン・デル・ガルデだが、それについては気まずい思いをしたこともあったと認めた。

最終的に、その一件はザウバー側が数百万ユーロ(数十億円)に及ぶと伝えられた賠償金をヴァン・デル・ガルデ側に支払うことで和解に至っている。

だが、それまでは、ギド・ヴァン・デル・ガルデは自分が持っている2015年のレース契約が有効であり、ザウバーはそれを守らなくてはならないと強く主張していた。

メルボルンの裁判所もギド・ヴァン・デル・ガルデの訴えを認めたため、ギド・ヴァン・デル・ガルデはアルバート・パーク・サーキットにあったザウバーのガレージへ出向きシート合わせも行っていた。

■ザウバーのスタッフから無視されていたヴァン・デル・ガルデ

ギド・ヴァン・デル・ガルデはそのときのことを「非常に変な気分だった」と認め、『Formule 1(フォーミュレ1)』誌に次のように語った。

「僕が実際に経験したことを説明するのは本当に難しいんだ。(ガールフレンドの)デニスに聞けば分かるよ。でも、僕は自分自身が冷静でいなくてはならないことは分かっていた」

「僕がチームに出向いたとき、“やあ、運転するために来たよ”と言えればよかった。だけど、僕がモーターホームに行ったときには、誰も何も言わなかった。かつて一緒に働いてきた仲間たちが僕を無視したんだ」

「誰も僕のほうを見ようともしなかったし、“どうなっているんだ?”と自問したよ」

■ザウバーではクルマの調整をするつもりはなかった

ヴァン・デル・ガルデはさらに続けた。

「僕はベアト(ツェンダー/チームマネジャー)のほうへ歩み寄ったんだ。そうしたら彼がレーシングスーツとシューズを僕につき出して“ほら”と言ったよ。僕はシート合わせをするためにガレージで着替えをした。だけどペダルは(マーカス)エリクソンのためにセットアップされていたし、何も変えることなどできなかったよ」

「彼らは発泡体(シートの衝撃吸収に用いるもの)の調整もしなかった。何もね。そこには2人のメカニックがいただけで、あとは全員が追い払われていた。あれはものすごく変だった。普通ならみんながそこで仕事をしているはずだからね」

「チームがみんなに何と言ったのかは知らないよ。だけど、もし彼らが正直であれば、彼らが給料を受け取ることができたのは、僕たちが2014年シーズンの始めに支払った資金によるものだということを認めるはずだよ。そして、突然僕たちは敵同士になってしまったというわけだけど、そんなのはデタラメさ」

■このことでF1が変わってくれることを望む

「彼らが自分たちの仕事が危険にさらされることを心配したのは理解できる。だけど、もう少し僕たちのことを信頼してくれてもよかったと思っている」

「あるエンジニアだけが普通に接してくれたよ。“もし自分もああいうふうに扱われたら、僕だって自分の権利のために立ち上がっただろう”と言ってね。ほかのドライバーたちやチーム代表たちも、そういうふうに敬意を表してくれればうれしいんだけどね」

「結局のところは、よかったんじゃないかと思っている。確かに僕はシートを失ったし、夢は消えてしまった。でも、このことでF1が変わるかもしれないと思っているんだ」

そう語ったヴァン・デル・ガルデは、次のように付け加えた。

「僕はGPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)のアレキサンダー・ブルツ会長と話をしたんだ。彼もF1にはもっと公平さが必要だと強く主張しているよ。彼がうまくやってくれることを期待しているよ。こういうことが再び起こってはならないからね」

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