F1エンジンサプライヤーのルノーが、まだ2015年シーズンをあきらめるつもりはないと主張した。
2015年シーズンの開幕戦オーストラリアGPでは、ルノーからワークスエンジンの供給を受けるレッドブルがエンジントラブルに悩まされたことで厳しい結果に終わっていた。
その後、レッドブルとルノーの間に中傷合戦が繰り広げられるなど、両者の関係が終わりを迎える日も近いと考えられている。
だが、ルノーのF1プロジェクトにおいてオペレーションズディレクターを務めるレミ・タファンは、レッドブルが抱える不満は理解ができるとフランスの放送局『Canal Plus(カナル・プリュス)』に次のように語った。
「レッドブルにとっては後退するはめとなってしまった。彼らのクルマがこれほど後ろを走ることはあまりなかったからね」
「だが、まだ2レースが終わったばかりだ。どちらのレースでもまだレッドブルの本当の実力を示すことはできていなかったし、オーストラリアにおいては我々にも責められてしかるべき部分があった」
「セパンでは、我々のほうはよくなっていたし、レッドブル・ルノーという組み合わせにどういう期待が持てるかという手応えを感じることもできた」
そう語ったタファンは、これからが本当の勝負だと次のように続けた。
「我々にとっての本当のシーズン開幕戦はマレーシア(第2戦)だったんだ。中国(12日決勝)までにはレッドブルも問題を解決してくるだろうし、そこからはレースを楽しむことができるはずだ」
「もちろん、我々がレースに勝てると言っているわけじゃない。だが、今後の開発には大きな可能性が秘められている。エンジンとシャシーの両面においてね」
タファンは、最後にこう付け加えた。
「我々が4年連続でF1チャンピオンになれたのは偶然ではなかったんだ。レッドブルはクルマの開発にたけているし、遅かれ早かれ、その成果が表れるはずさ」