F1第2戦マレーシアGPでリタイアに終わったマクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソだが、予想以上に良かったと明るい表情を見せた。
古巣のフェラーリが開幕2戦目にして優勝したのとは対照的に、移籍先のマクラーレンはしばらく優勝争いは望めないのが現状だ。
■リタイア後も明るいコメント
マレーシアGPでは、結局パワーユニットの冷却システムにトラブルが出たため完走できなかったアロンソだが、レース後の表情は明るかった。
スペインの『El Confidencial(コンフィデンシアル)』紙は次のようなアロンソの言葉を伝えている。
「リタイアするまでレッドブルやトロロッソと戦っていた。その前にはペレス(ザウバー)を追い抜いたしね」
「3日前には考えられなかったことだ。ほかの集団とレースできるなんて、ちょっとした驚きだった」
「マシンに何が起きたのか、詳細は知らない。でも、冬季テストが通常通りだったら当然見つかっていたような小さな問題だよ」
■ホンダは「偉大なメーカー」
マクラーレン最高権威のロン・デニスも同様に前向きな姿勢を示している。
「オーストラリアからマレーシアにかけてと同様の前進を続けられれば、シーズンを良い形で終えられるだろう」
また、新規参入で苦しんでいるホンダだが、メルセデスエンジンから乗り換えたことを後悔してはいないとデニスは語る。
「選手権を勝ち取りたければ、偉大なメーカーを味方に付けなければいけないからだ」というデニスの言葉を『Mundo Deportivo(ムンド・デポルティーボ)』が伝えている。
■復帰戦も体調に問題なし
アロンソは、テスト中のクラッシュで脳しんとうを起こし、開幕戦はテレビで観戦していたが、復帰戦となったマレーシアGPでも体調に問題はなかったと話す。
「この暑さで少し疲れている」
「でも、レースをフィニッシュするのに問題はなかったと思う」
「ただ、中国までにさらにトレーニングを重ねる必要はあるね。長い間ソファに座っていて最高の準備ができたとは言えないから」とアロンソは冗談半分に語っている。