先日ウィリアムズの控えドライバーに指名されたエイドリアン・スーティル。ところが、ザウバーとの契約問題はまだ解決していない。
ギド・ヴァン・デル・ガルデと同様にスーティルは昨年末、ザウバーから今季ドライバー契約を反故にされた。二人のシートはマーカス・エリクソンならびにフェリペ・ナッセのものだ。
ヴァン・デル・ガルデはこれに大きく反発。スイスの仲裁裁判所、次いでメルボルンの裁判所に訴え出ていずれも勝訴、正規ドライバーの座を奪い返した。
しかし最終的にはザウバーとの和解を選択し、参戦をあきらめる代わりにザウバーから1,500万ユーロ(約19億4,600万円)を受け取った。
その一方でスーティルは目立った動きが見えない。
彼は32歳のドイツ人。F1出走128戦のベテランだ。シーズンオフは沈黙を守っていたが、一部報道によると彼もやはりザウバーを法廷に引きずりだす勢いだという。
新しい雇い主ウィリアムズに伴ってマレーシアにやってきたスーティルは、腰に不安を抱えるバルテリ・ボッタスに何かあれば代わりに走る心構えだ。
ただし、今週末のレースとザウバーはまったく別の話である。
「問題はまだ解決していない」とドイツ系のマスコミに話すのはスーティルのマネージャー、マンフレート・ツィンマーマン。「今も話し合いの最中だ」