2015年F1開幕戦オーストラリアGPでエンジン点火さえできなかったマノー・マルシャが、今週末の第2戦マレーシアGPでようやく2台とも走りだした。
チームではメルボルンの問題をエンジンのソフトウェアに起因するものと説明したが、バーニー・エクレストンとFIA(国際自動車連盟)からは、あと一度でもピットで時間をつぶすような真似をしたら容赦しないと警告を受けている。
たとえトラブルなく走っても、ゼッケンとチームロゴ以外に何も貼られていない、スポンサーなしの彼らが決勝に進出できるかどうかは別問題だ。
新しいチームオーナー、スティーブン・フィッツパトリックが見つめる中、ウィル・スティーブンスとロベルト・メルヒは金・土3回のフリー走行に臨んだが、いずれも上位のタイムから大きく遅れている。
2人ともFIAが定める予選107パーセント規則(ポール・ポジションの1.07倍以上遅いドライバーは予選落ち)を満足できないと、結局ピットでレース見物をするはめになる。
当のスティーブンスも、27日(金)は107パーセント以内に収める走りが課題のひとつだったと次のように話している。
「とりあえず金曜日は107パーセントをクリアした」というスティーブンスだが、今日の3回目でついに失敗。日本時間午後6時に始まる予選Q1は、少なくとも彼にとって危険水域だ。
昨日は2回ともターゲットを外した僚友メルヒ。今日の3回目にしてやっとボーダーライン内に留まったが、彼とて安心はできない。
メルヒは母国スペインの『AS』紙に次のように話す。「僕にとって最初の目標は予選通過だ」「そしてもちろん、チームメートよりも前に行きたい」
「だいぶクルマについて学んだし、107パーセントは問題ないはずだ」