もしやウィリアムズは、メルセデスのワークス(メルセデスAMG)に劣るエンジンをつかまされているのでは?フェリペ・マッサ(ウィリアムズ)が、そんな疑問を口にしたという。
2015年F1開幕戦オーストラリアGPでマッサは、次のように発言した。「僕らも同じエンジンを使っていると思いたい」「きっと同じエンジンなんだろう。だとしたら違いはマシンかな。恐らく」
以上は14日(土)のマッサ。翌15日(日)の決勝後、エンジンのスペックについて彼は再び、メルセデスAMGとウィリアムズの2チームが同一であると「100パーセントの確信が持てない」と話した。
これを聞いたメルセデスのエンジン責任者アンディ・コーウェルとウィリアムズのパット・シモンズ、以上の二人は、たとえウィリアムズがカスタマーチームでも、異なるスペックのエンジンは供給されないとした。
マッサの反応は?彼はマレーシアでブラジル『Globo(グローボ)』紙に次のように語った。「(マスコミに)紹介されたのは僕のコメントと違う。まるでセリフをいわされたみたいじゃないか」
そもそもマッサの発言は、ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)と行なった冗談交じりの会話から抜き取られたものだという。
「僕らもメルセデスAMGも、使っているエンジンは同じだ」
「確かにエンジンの一部はチームによって動かし方が異なるが、それをして、違うエンジンだと(僕が)いっているとしたら、それこそが違う」
「エンジンは同じだ」とマッサ。「絶対だ。もし違いがあるとしたら、細かな点にまで着目しなければならない。現に僕らはメルセデスと共同でそれを行なっている」
さらにマッサは26日(木)、フェラーリにつけていた2014年のアドバンテージは、ひと冬で取り返されたとも語った。
「去年、僕らはコーナーで失ったタイムを直線で稼いでいた。ところが今、(実力は)ほぼ同じだ」
「従って、エンジンと同様に空力も真剣に取り組まなければならない。まだまだ開発の余地があるエリアだからだ」