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リカルド「今季シャシーについて話そう」

2015年03月27日(金)17:47 pm

2015年F1開幕戦オーストラリアGPで精彩を欠いたレッドブル。ルノーのエンジンばかりが原因に上げられるが、どうやら、それがすべてではなさそうだ。

2013年まで4年連続でF1コンストラクターズ世界選手権をほしいままにしたレッドブル。しかし、今季型マシンRB11で唯一の弱点は「パワーユニット」と決めつける彼らは、先々週のF1オーストラリアGP期間中から終了後に至るまで、長年のパートナー、ルノーに辛く当たり放しだった。

ついにはルノーも反発。責任者のシリル・アビテブールはレッドブルを「ウソつき」呼ばわりした。もっとも今週末の第2戦マレーシアGPでは、事態沈静化の努力が続けられている。

■リカルドは語る

「たしかに多少のピリピリ感はあるね」と語るのはレッドブルの若きエース、ダニエル・リカルド。「でもチーム内の雰囲気は、いぜんとして良好だ」

F1で「批判」は日常茶飯事というリカルドだが、あくまで「建設的」であるべきとの意見だ。

さらにリカルドはルノーのいい分にも、ある程度の理解を示している。エンジンだけが2015年レッドブルの問題ではなさそうなのだ。

「誰もメルセデスAMGとは比べられない」とリカルド。「エンジンも車体もね。彼らは別次元だ」

「僕らについていえば、車体だけはウィリアムズとフェラーリのレベルにあると思う」

オーストラリアGPでは周回遅れの6位に終わったリカルド。今週末のマレーシアGPは、もっとよい結果を期待しているという。

「二歩前進するためには、時には一歩後退もしかたない」

「僕らのパッケージも、バルセロナ(の冬季合同テスト)レベルの走りを見せられたらいいんだけどね」

■レッドブル不要論も

現在レッドブルの周辺にはさまざまなうわさが渦巻いている。例えばルノーとの決別、アウディとの交渉、自社エンジン開発、果てはF1撤退まで。

1997年のF1世界王者ジャック・ビルヌーブ。彼は、レッドブルのF1撤退も「あり得る」とブラジル『Globo(グローボ)』紙に話す。

「もちろん考えられるさ」「彼らがいなくなれば寂しいかって?それはない」

メルセデスAMGの独占状態となっているのは今のF1規則が元凶だとするレッドブル。しかし、その主張はフェアではないとビルヌーブは次のように語る。

「F1の歴史は、独占の歴史だ」「去年もメルセデスAMGの一人勝ちだったが、いい選手権になったじゃないか」

「その前はレッドブル(ベッテル)が、さらにその前はフェラーリ(シューマッハ)、ウィリアムズ(ピケとマンセル)、マクラーレン(セナとプロスト)がF1を支配した。勝利の独占は悪いことではない」

■隠されたレッドブルの目論み

一部のマスコミは、こうした陽動作戦の裏にレッドブルの策略が隠されていると指摘する。

例えばドイツ『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』、スイス『Blick(ブリック)』、オーストリア『Osterreich(エステルライヒ)』の各報道機関だ。彼らは、レッドブル社主ディートリッヒ・マテシッツに考えがあるとしている。レッドブルとトロロッソを売却し、「CVCに取って代わってF1の筆頭株主になる」というものだ。

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