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シューマッハのタイトル獲得は本当は6度だったはずだとバリチェロ

2015年03月20日(金)17:50 pm

F1史上最多となるドライバーズタイトル獲得記録は、現在スキー事故で頭に負った傷害からのリハビリに取り組んでいるミハエル・シューマッハの7度であることは言うまでもない。

だが、かつてフェラーリでシューマッハのチームメートであったルーベンス・バリチェロが、実際にはシューマッハの記録は6度のはずだったと主張している。

シューマッハとバリチェロは2000年から2005年にかけてチームメートとしてフェラーリで戦っていた。この間、シューマッハは2000年から2004年まで5年連続でF1王座に輝いている。

だが、当時のチーム代表であったジャン・トッド(現FIA会長)は、明確にシューマッハを「ナンバー1」ドライバーであると位置づけ、批判されることが多かったチームオーダーも積極的に発令していたことで知られている。

2011年シーズンを最後にF1のシートを失い、現在は母国ブラジルでストックカーレースに参戦しているバリチェロは、「シューマッハが取った7つのタイトルのうち、ひとつは僕のものだったはずだ」と主張した。

バリチェロは、たびたびチームからシューマッハに順位を譲るよう指示を受けたが、その最たるものが2002年のオーストリアGPだったという。そのときには自分が大きくレースをリードしていたというバリチェロは次のように語った。

「僕は彼に追い抜かせようとはしなかったんだ。だけど、フェラーリから受け取った情報によって考えを変えたよ」

ブラジルのテレビ局『Bandeirantes(バンデイランチェス)』にそう語った42歳のバリチェロは、「だから、アクセルから足を離したんだ」と付け加えた。

F1キャリアを通じて322回決勝レースで戦った最多記録保持者であるバリチェロは、フェラーリ在籍時代の2002年と2004年にはシューマッハに次ぐランキング2位となっている。特に2004年はシューマッハが1位でバリチェロが2位というレースが7つもあった。バリチェロとしては、その何レースかはチームオーダーによって勝利を譲ったものであり、それがなければ本来は自分がF1チャンピオンになっていたはずだと言いたいようだ。

だが、バリチェロは、母国ブラジルでもしばしばシューマッハなどのチームメートに比べて「遅い」という批判を受けていた。

「気にしていないよ。だけど、家族のことについて言われるのは嫌なものだけどね」

そう語ったバリチェロだが、ブラジルのストックカーシリーズでは昨年チャンピオンに輝いている。

「自分が好きなことをしているし、ブラジルで僕がいいドライバーだと示すことができているのをうれしく思っているよ」とバリチェロは付け加えた。

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