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ザウバー、ヴァン・デル・ガルデの声明に反論

2015年03月19日(木)17:16 pm

ザウバーが、ギド・ヴァン・デル・ガルデが18日(水)に出したメディア向け声明を呼んだときには「驚きを禁じ得なかった」とし、それに対するコメントをツイッターに投稿した。

ヴァン・デル・ガルデが2015年のF1開幕戦オーストラリアGPが開催されたメルボルンで、ザウバーのシート明け渡しを求めて起こした裁判はほぼ完全にヴァン・デル・ガルデ側の勝訴に終わっていた。

その後、両者は和解にこぎつけたが、伝えられるところによれば、ザウバーはヴァン・デル・ガルデ側がチームに支払っていたスポンサー支援金や法廷闘争にかかった費用、慰謝料などを含め、総額1,500万ユーロ(約19億4,500万円)もの和解金を支払うことに応じたとされている。

だが、ヴァン・デル・ガルデは18日(水)に出した声明の中で、ザウバーが自分のF1への夢を終わらせてしまったのだと強く批判。だが、もしこのまま法廷闘争を続ければ、22年もの歴史を持つザウバーF1チームを「崩壊に導いていた」かもしれず、さらにチーム代表であるモニシャ・カルテンボーンの逮捕という結果さえ予想されるものだったとし、それを避けるために和解に応じたのだとしている。

さらに、ヴァン・デル・ガルデは、昨年自分のスポンサーが資金を前払いしたことによってザウバーが生き残ることができていたのだとし、それなのにザウバーは自分との契約をないがしろにし、「ビジネス倫理」に背く行為をしたのだと批判を行った。

ザウバーはこのヴァン・デル・ガルデの声明に対し、「かなり驚かされた」とし、次のように反論を行った。

「ギドがどういうつもりでそういう声明を出したのかは分からない。恐らく、彼は自分が勝者だと見せたかったのかもしれない」

「我々は合意に至ったことを受け、この件に関する騒ぎが収まることを望んでいた。だが、ギドは、我々が理解できない理由を並べながら、我々とは違うアプローチをとってしまった」

「我々は、ギドが出した声明の中に書かれた事柄や批判に対して、反証できる自信がある。だが、これ以上騒ぎを大きくすることは、チームばかりでなくファンやパートナーたちにとっても好ましいことではない」

「そうすればメディアによる泥仕合をうながすだけであり、我々としてはそれに加担するつもりはない」

公式ツイッターを通じてこのように語ったザウバーは、次のように付け加えている。

「それを念頭に置いた上で、今回の件についてはみなさんが自分自身の意見を持ってもらいたいと思う。たとえ、それが批判的なものであったとしてもだ」

だが、ザウバーがマーカス・エリクソンとフェリペ・ナッセと契約を結ぶために、一方的にヴァン・デル・ガルデやエイドリアン・スーティルとの契約を破棄したことは確かであり、スイスの調停機関やメルボルンの法廷でもそれは違法行為であったと認定されている。

この期に及んで、いまだに自分たちを正当化しようとするかのように見えるザウバーの姿勢には、さらなる批判の声もあがっていると伝えられている。

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