2015年F1開幕戦オーストラリアGPにおいて、予選中に腰の痛みを訴えたウィリアムズのバルテリ・ボッタスは、病院で一晩を過ごしたものの、翌日の決勝前に行われたFIA(国際自動車連盟)による検査をクリアすることができなかった。
このため、予選で6番グリッドを確保していたボッタスはオーストラリアGP決勝への欠場を果たせず、ウィリアムズはフェリペ・マッサの1人だけで決勝に臨むことになっていた。
だが、2週間後のマレーシアGP(29日決勝)までにボッタスの腰が完治するかどうかはまだ不透明な状況だ。仮にボッタスがマレーシアGPにも出走できない状況となった場合、ウィリアムズでは誰か代役ドライバーをコックピットに座らせるしかない。
イギリスの放送局『Sky(スカイ)』は、仮にボッタスがマレーシアでも出走できない場合には、すでに昨年も何度か金曜フリー走行に出走し、今年のシーズン前テストにも参加したことのある女性ドライバー、スージー・ヴォルフがその筆頭候補となるだろうと予想している。
だが、ウィリアムズのチーフテクニカルオフィサーであるパット・シモンズは次のように語った。
「実際のところ、彼女はリザーブドライバーではないんだ。彼女はテストドライバーだ」
「現時点で、我々のところにリザーブドライバーはいないんだよ」
ウィリアムズが発表した今季の計画によれば、32歳となるヴォルフが2回金曜フリー走行に出走することになっている。それでも、公式にはヴォルフはテストドライバーでしかないということだ。
ウィリアムズには昨年GP3シリーズでタイトルをとったイギリス人ドライバーのアレックス・リンもいるが、彼もまた開発ドライバーでしかない。
もしもボッタスがマレーシアも欠場を余儀なくされた場合、ウィリアムズはどうするのだろう?
シモンズは「いくつかの案を検討することになる」と答えている。