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マノー・マルシャに再びチーム消滅の危機

2015年03月14日(土)20:27 pm

新出資者の登場により、経営破たんによる管財手続きから脱し、2015年F1開幕戦オーストラリアGPが行われるメルボルンにF1カーを持ち込んだマノー・マルシャだが、ついに14日(土)の予選にも出走することができなかった。

フリー走行3回目もクルマを走らせることができずに終わった時点で、ドライバーのロベルト・メルヒは、母国スペインの『AS』に対し「チームは僕たち(ドライバー)をコースに送り出すためにできることはすべてやっているよ。だけど、間違いなく予選に出られるかどうかは分からない」と語っていた。

■マノー・マルシャが出走できない理由は?

結局、予選への出走も果たせずに終わったマノー・マルシャ。F1カーを持ち込んでいるにもかかわらず、実際に走行することができないのは、チームのコンピューターからレースに必要なソフトウエアがすべて消去されてしまっていたためだと言われている。だが、最も大きな問題は、まだエンジンサプライヤーであるフェラーリに代金が支払えていないためではないかとのうわさもささやかれている。

フェラーリのチーム代表であるマウリツィオ・アリバベーネは、13日(金)にマノー・マルシャに対し、「金がなければ、欲しいものを手に入れることはできない」と警鐘を鳴らしつつも、「我々は彼らを支援するために自分たちの仕事をやっているよ。彼らが新しい契約によって我々と合意したことをしっかりと守るという姿勢を見せているからね。それに、彼らはこのプロジェクトに真剣に取り組んでいるよ」と語っていた。

メルボルンで行われている開幕戦には姿を見せていないF1最高責任者のバーニー・エクレストンだが、ロンドンで『Independent(インデペンデント)』に次のように語ったと報じられている。

「彼らがレースに出られるだけの資金を持っているかどうか、私は知らない」

■契約上、オーストラリアGPの欠場は不可

エクレストンとF1チームが交わしている契約には、2020年までに3レースしか欠場が認められないと記載されていると考えられている。そして、F1ビジネス記者として知られるクリスチャン・シルトは、エクレストンが次のように語ったと伝えた。

「契約によって、彼らが欠場できるのは3レースだ。だから、これ以上欠場すれば、彼らは歴史上のチームとなってしまうだろう」

14日(土)の予選に出走できなかったマノー・マルシャだが、仮に走ることができるだけの状態となった場合に、決勝に出走できるかどうかはまだ明らかとなっていない。

メルヒは、オーストラリアで次のように語った。

「少なくともレースに出られることを期待している。FIA(F1統括団体である国際自動車連盟)が、僕たちにたいしてどれほど柔軟な対応をしてくれるかは分からないけれどね」

最新の報道によれば、FIAがマノー・マルシャに対し、予選に出走できなかった理由についてレース競技委員に説明を行うことを求めたと伝えられている。

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