2015年F1開幕戦オーストラリアGP直前にしてレッドブルは、ショートノーズを含む新設計の部品を新車RB11に装着すべくギリギリの努力を重ねている。
メルボルンのパドックで耳にしたうわさによると、圧倒的優位を誇るメルセデスAMGとの差を詰めようと開発したショートノーズは、耐衝撃テストを通らなかったという。
この件でレッドブルのヘルムート・マルコ博士はドイツ『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』誌に次のように語った。「受けてもいないテストに通るわけがない。テストの日程は13日(金)だ」
しかし、たとえ彼らが新パッケージをメルボルンに持ち込めたとしても、今のメルセデスAMGは痛くもかゆくもないというのが多くの信じるところだ。
「今年、メルセデスAMGを倒せるものはメルセデスAMGしかいない」、そのようにオーストリアのマスコミにコメントしたのは元F1ドライバーのゲルハルト・ベルガーだ。
「2014年のように、マシンが故障でもすれば話は別だ。あるいはドライバー(ルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグ)が互いにじゃまをしてくれればね。とにかくタイトルにいちばん近いのは彼らさ」
同じく元F1ドライバーで、間もなく息子のマックスがトロロッソからF1デビューするヨス・フェルスタッペンは、オランダ『De Telegraaf(テレグラーフ)』紙にこう話す。「スピード面で、ルノーのエンジンはメルセデスから大きな遅れを取っている」
「もし彼ら(レッドブル)が予想外の働きをしてくれたら、私としては嬉しいが」とフェルスタッペンは語った。