長く交際を続けていた恋人のニコール・シャージンガーと別れたことが明らかとなったルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)だが、これによって2015年のパフォーマンスに影響が出るのではないかと考える者もいるようだ。
以前は、しばしば感情的になり過ぎることが指摘されていたハミルトン。実際にレースでも集中力が散漫になるとの批判を受けることがあったのも事実だ。
こうしたことを考えれば、恋人と決別するという事態に至ったハミルトンが2014年のような強さを見せることができるのかを危ぶむ声が出てくるのも不思議ではないだろう。
そうなると、今季のF1タイトルを手に入れるチャンスが大きくなるのがチームメートのニコ・ロズベルグだ。ロズベルグは開幕戦のF1オーストラリアGP(15日決勝)が開催されるメルボルンへ向かう前に、ロンドンにあるF1最高責任者バーニー・エクレストンのオフィスを訪れ、2014年の最多ポールポジション獲得トロフィーを受け取っていた。
そのとき、ロズベルグは、ドイツの『Bild am Sonntag(ビルト・アム・ゾンターク)』に次のような冗談を語ったと伝えられている。
「彼(エクレストン)も僕に今季の結果を語ってくれたよ。僕もそれにはすごく満足さ」
だが、ハミルトンは、確かにこれまでは個人的な出来事の影響を受けたこともあったと認めつつ、今ではサーキットにしっかりと目をすえておけるまでに成長したと主張している。
「昨年は、何事にも動じないと言えるような心構えができていたと思う」
そう語ったハミルトンは、次のように付け加えた。
「もちろん、その前の数年はいろんなことの影響を受けていたよ。でも、今年も昨年と同じような気持ちを持ち続けられると感じているんだ」