1998年と1999年のF1世界王者でミハエル・シューマッハ最大のライバル、ミカ・ハッキネン。彼は、一度ならず二度もF1カムバックを断念していた。
2001年にF1を退いたあと3年後にウィリアムズからの復帰が取りざたされたのは、既に知られている。
ところが最近分かった話では、マクラーレンが2006年にハッキネンのカムバックに動いていた。マクラーレンといえば、1993年から現役最後の2001年までハッキネンが在籍したチーム。現在、彼は46歳だ。
そんな過去の逸話を明らかにしたのは、ハッキネンの母国フィンランド『MTV3』でF1中継の解説を行なっているオスカリ・サーリ。彼は最近、マクラーレンのチームドクターでフィンランド人医師、アキ・ヒンツァの回顧録を記している。
サーリの本によると、ハッキネンと親しいヒンツァはある日、ロン・デニスに呼ばれてイギリスに足を伸ばした。
すると、デニスは次のようにいったという。「アキ(ヒンツァ)、ミカ(ハッキネン)はF1に戻れると思うか?」
ヒンツァの答えはこうだ。「無理だ」「私はそう信じる。ウソではない」
この本には、4年のブランクがハッキネンのカムバックをあまりに難しいものにした、以上のようにヒンツァは結論づけたとある。