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【マクラーレン・ホンダ】アロンソ、時速105キロで壁に衝突して4日間もの入院・・・謎は深まる

2015年02月28日(土)11:20 am

F1バルセロナ合同テスト1回目最終日の22日(日)に起きたフェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)の事故は、彼は時速105キロで壁にぶつかっていた。

27日(金)にドイツ『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌が伝えたもの。いったいそのような低速の事故でアロンソの身に何が?謎は深まるばかりだ。

疑いの目の多くは、ドライバーよりチームに向けられている。彼ら自身、あるいは自分たちのスター選手を守ろうとして構えすぎてはいないだろうか。

26日(木)にロン・デニスが世界のマスコミと相対したとき、公式見解の裏付けとなる証拠の動画、医学データ、テレメトリー数値は何一つ示せなかった。

これに対してフェリペ・マッサ(ウィリアムズ)は、むしろ陰謀論に批判的だ。

「なぜマクラーレンはウソをつく必要がある?」「どうせFIA(国際自動車連盟)が調査ですべてを明らかにするんだ。彼ら(マクラーレン)もそれをよく分かっているはずだ」

軽そうな事故でMP4-30へのダメージも軽微に見えたのに、なぜアロンソは一時意識を失ったうえに記憶障害も認められ、4日間入院する必要があったのか。それが最大の謎だ。

そればかりか、残りのテストを休んだうえに二週間後の開幕戦オーストラリアGP出場も怪しい。

ただ、ロマン・グロージャン(ロータス)の話を聞いてみると、彼には事故の状況が想像つくという。

「横方向に当った場合、その構造上、ウィッシュボーンはなかなか壊れないんだ。もしウィッシュボーンが踏ん張ったら、衝撃エネルギーは他へ向かう。その行き先はドライバーだったりするんだよ」

マクラーレンはテレメトリー情報を表に出さなかったかもしれないが、代わりにGPSのデータが出回った。

『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』によると、他チームのGPS情報を元に事故発生時の速度をはじき出した結果、アロンソは、第3コーナーを時速135キロで走行中に制御を失っていた。全開の走行時よりはるかに低い速度だ。

そして、時速105キロで壁に当ったのである。

最初にマシンが受けた衝撃は31G(重力の31倍)で、アロンソの耳に取り付けられた加速度計は16Gを示したという。

同誌は次のように伝えている。「アロンソのヘルメットは傷ひとつない、まるで箱から取り出した新品のように見えた」

ミハエル・シュミット記者は、パドックの声をまとめてみた。「もしかするとフェルナンド(アロンソ)に医学的な問題が生じたのかもしれない。たとえば軽い発作だ」

「そう考えれば、医師の慎重な姿勢や入院の日数にも説明が付く」

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