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【マクラーレン・ホンダ】アロンソ開幕戦欠場説

2015年02月27日(金)7:01 am

2015年F1開幕まで二週間、フェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)のオーストラリアGP出場に影が差している。

26日(木)にカタルーニャ・サーキットで記者会見に応じたチームCEOロン・デニスが、アロンソ欠場の可能性はあるといい出したのだ。

22日(日)の不可解なアクシデントから五日。現状についてデニスは、「隠しごと」はないし、チームもドライバーも「保護」していないと話す。

■マシン原因説

混乱と陰謀説が巻き起こる中、事故原因については、感電から果ては発作にまで話が及んでいる。

アロンソが短い時間、気を失ったことは認めたデニス。しかし、サーキットを舞う一陣の風にマシンがあおられたのが原因だとしている。

テレメトリーもビデオ映像も表ざたにされていないが、マクラーレンは観客のひとりに話を聞いたという。それによると当時、第3コーナーは強風が吹き荒れていた。チームの主張を裏付ける証言だ。

KERS(エネルギー回生システム)の故障や電気ショックがアロンソを襲ったようなテレメトリーの数値はないというデニス。また、アロンソの検査結果からもその徴候は見つからなかった。

■アロンソ健康説

ところがデニスは、アロンソが事故で脳しんとうを起こしたとする前の報道を撤回。その割に、「記憶障害」の発生は認めている。

「CT(コンピューター断層撮影)もMRI(磁気共鳴映像法)もクリアした。何らダメージの兆候はない」とするデニス。「スキャンで脳しんとうは認められなかった。完全な健康体だ」

そのためアロンソは今週、テスト復帰を希望しているが、医師たちの助言に従って運転を止めている。

「彼(アロンソ)にオーストラリア行きのチャンスをあげたいのなら休ませるのが最良の道だと医者にいわれた」とデニス。

しかし、メルボルンでレースできるかどうか、その可能性は今のところ「数値で示せない」とデニスは認めた。

「出られない理由は見当たらないが、私は医者ではないのでね」

「今後いくつか検査が行われる。それがFIA(国際自動車連盟)の決まりなのだ。引っかからないとは思うが、私が決めるわけにも行かない」

マスコミはいろいろと勘ぐっている。三泊四日の入院も気になるところだ。これについてデニスは、次のように推測する。「念には念をというではないか。いかにもフェルナンド(アロンソ)らしい」

それに、医師はスポーツで起きた頭部の負傷に「特段の注意を払う」のが一般的だとデニスは指摘する。ちなみに衝撃の大きさについて、アロンソの耳に付けられた加速度計の数値は15G(重力の15倍)以下だったという。

「意識はしっかりしているし、完全に通常の状態だ。外傷はない。怪我も感電もしていない」

■アロンソに発作が襲った?

今いちばん疑われているのは、何らかの発作がアロンソの身に起きてクラッシュしたのではないかということだ。

元F1医療代表のゲイリー・ハートスタイン医師は、次のようにツイートした。「私の勘だが、彼(アロンソ)には身体上の問題があって、それが事故を引き起こしたのではないだろうか。そうではないと願うが」

デニスも完全否定はしていないが、チームには、そのような説を裏付ける「データがない」という。

今回の事故で記憶障害を起こしたアロンソ。デニスによると、驚くべきことに、チームは事故の状況についてアロンソの意見をきいていないという。

「まだ彼とそうした会話は交わしていない」とデニス。「時間と場所を選んで行うつもりだ」

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