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レッドブルにとってベッテル離脱の影響は小さくないとマーク・ウェバー

2015年02月25日(水)19:49 pm

2013年までレッドブルでセバスチャン・ベッテル(現フェラーリ)のチームメートを務めていたオーストラリア人ドライバーのマーク・ウェバーが、ベッテルの移籍によりレッドブルがこれまでより苦戦に陥る可能性もあると示唆した。

2002年にミナルディからF1デビューを果たしたウェバーは、その後ジャガー、ウィリアムズを経て2007年にレッドブルに加入。そして2009年にトロロッソから昇格してきたベッテルとは、その後2013年まで5年間共に戦ってきた。

だが、この間、2010年から2013年まで4年連続でF1王座に輝いたベッテルが38勝したのに対し、ウェバーはわずか9勝にとどまっている。そして、この2人の関係が非常に悪かったことも有名な話だ。

2014年にポルシェへ移籍し、WEC(世界耐久選手権)に戦いの場を移したウェバーは今、F1現役時代とは違ってベッテルの才能を高く評価していることを隠そうとはしない。そして、ベッテルのフェラーリ移籍にも理解を示し、「変化と、新鮮なやる気」を取り戻すことが必要だったのだと語った。

ウェバーはさらに、レッドブルにとってはベッテルが抜けた穴は大きいかもしれないと『Herald Sun(ヘラルド・サン)』に次のように続けた。

「重要なのは、“彼ら(レッドブル)はベッテルがいなくても平気”ということではないよ。重要なのは、彼(ベッテル)が何かをやりたいと思い、違う環境に自分を置くことを望んだということだ。だから、彼は別のチームへ移籍するほうがいいと考え、そのほうがもっと自分自身を生かせると感じたんだろう」

「彼ら(レッドブル)があの経験豊かな人物(ベッテル)がいなくなったことを悔やむかどうかは別として、シーズンの途中でそうしたことが起こったのは当然チームにとっては問題だよ」

ベッテルが抜けたレッドブルでは、2014年に目覚ましい活躍ぶりを示したダニエル・リカルドが今後はナンバー1ドライバーとしてチームをけん引していく立場となる。ウェバーは、レッドブルが2015年も「堅実な」シーズンとすることはできるだろうと考えている。

「もちろん、豊富な知識とダニエルの経験が役に立たないわけはないよ」

「ただ、今のレッドブルには一貫性が少し欠けている。何人かがチームから離れてしまったからね」

「だから、最初のころだけではなく、シーズン全体を通じてクルマが技術的にどれほど優れているかということが重要になるだろうね」

しかし、ウェバーも、かつて在籍したレッドブルが、今年メルセデスAMGからタイトルを奪い返すことができるとは考えていない。

「本命はもちろんメルセデスAMGだ」

そう語ったウェバーは、次のように付け加えた。

「彼らは昨年素晴らしいシーズンを送ったし、今年も力強くゲートから飛び出していくだろう」

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