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フェラーリ、現チーフデザイナーの師匠としてロリー・バーンが深く関与

2015年02月25日(水)10:50 am

伝説的なF1カー設計者として知られるロリー・バーンが、現在のチーフデザイナーであるシモーネ・レスタの師匠として、フェラーリF1チームの中で再び重要な役割を担っているようだ。

71歳となる南アフリカ出身のバーンは、ジャン・トッド(現FIA会長)がチーム代表を務め、ドライバーにミハエル・シューマッハ、最高技術責任者にロス・ブラウンを擁して黄金期を迎えた時期にF1カーの設計責任者を務めていた人物だ。

シューマッハ、ブラウン、バーンの3人がチームを組んだのは1995年にF1のダブルタイトルを獲得することとなったベネトン時代にさかのぼるが、この3人を称してF1の「ドリーム・チーム」とも言われたものだ。

その後、バーンはいったんF1からリタイアし、タイで隠居生活に入った時期もあった。だが、2013年には再びフェラーリに戻り、市販車やF1カーの設計に関して相談役的な役割を担っていた。

フェラーリは昨年、チームの大改革に着手。技術責任者のパットフライや、設計責任者のニコラス・トンバジスらを更迭し、現在は最高技術責任者にジェームス・アリソンを置き、シモーネ・レスタをチーフデザイナーに据えている。

そして、そのレスタの指導役として、今もバーンが重要な役割を担っているようだ。

「シモーネは、私が尊敬するアルド・コスタ(元フェラーリ技術者/現在はメルセデスAMGのエンジニアリングディレクター)に育てられたんだ」

ブラジルの『Globo(グローボ)』にそう語ったフェラーリのマウリツィオ・アリバベーネ(チーム代表)は、次のように付け加えた。

「そして、彼(レスタ)の師匠がロリー・バーンだよ」

アリバベーネは、フェラーリがこれまでの不振から抜け出すための改革を進めている今、かつてのF1を代表するデザイナーであったバーンが、再びF1への情熱を燃やしていると主張。

「個人的にロリーと話をし、このプロジェクトにもっと深くかかわってくれないかと頼んだんだ」

そう明かしたアリバベーネは、次のように付け加えた。

「バーンは、過去の業績や年齢にもかかわらず、ファクトリーでミーティングがあるからと、レストランでもあまり話もせず、そそくさと食事を済ませていた。あれには本当に感心させられたよ」

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