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ルノー、ワークスチーム立ち上げを検討

2015年02月22日(日)6:45 am

ルノーが既存のチームを買い取り、再びコンストラクターとしてF1を戦うかもしれない。

彼らは、第一期ターボ時代の1970年代終盤から1980年代にかけて、次いでフェルナンド・アロンソ(現マクラーレン・ホンダ)とともに二年連続でタイトルを獲った2000年代の計二回、直営チームを組んでF1に参戦したことがある。しかし、2008年シンガポールGPで自陣のドライバーに故意のアクシデントを演出させる、通称「クラッシュゲート事件」を引き起こし、F1界に大きな汚点を残したまま2010年、投資家ジェラルド・ロペスにチームを売り渡した。それが現在のロータスである。

ドイツ『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌によると、ルノーはロータス買い戻しも含め、検討中だ。

同誌のミハエル・シュミット記者は、ルノーが現状に不満を抱いていると報告する。レッドブルのワークスエンジン供給会社として大金を投じながら、PR面で、すっかりレッドブルにお株を奪われているからだ。

それだけではない。レッドブルはパートナー企業であるルノーの批判を繰り返すばかりで、最近では、V6ターボを自ら改良しようと、かつてメルセデスに栄光をもたらしたイルモアのエンジン技術者、マリオ・イリエンを呼び入れる始末。これではメンツが丸つぶれだ。

ルノーが内々で考えているのは、再びフルワークスのチームを運営するのがより賢明な戦略か否かだ。前回はアロンソとともに2005年と2006年のタイトルを総なめにした。

「ルノーのリストには、ロータス、フォース・インディア、ザウバー、トロロッソが載っている」とシュミット記者。もしチーム運営に踏み切れば、かつてルノーのチーム首脳で、その後メルセデスAMGに移籍、今はフリーに戻ったボブ・ベルが一枚かみそうだ。

『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』の予想では、四つの候補チームのうち、もっとも買収の可能性がありそうなのはトロロッソだ。彼らだけが負債ゼロである。

おまけに、レッドブルと並んで数少ないルノー系チームだ。

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