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ライバル勢の速さにメルセデスAMGは

2015年02月21日(土)12:40 pm

冬季合同テストから、新たな勢力図が少しずつ浮かび上がってきた。いくつかのチームは、メルセデスAMGにチャレンジしようかとの勢いだ。

昨年は一人勝ちだったメルセデスAMGにとって今いちばん厄介そうな相手、それは驚くなかれフェラーリだ。

「彼らは今年ライバルとなりそうだね」と20日(金)に語ったのは、2014年F1選手権2位のニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)。今回のバルセロナ合同テストでは、首と背中に問題を抱えながら走行している。

「思わず二度見って感じだよ」と、彼はドイツ『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌に話す。

「首の痛み」についてロズベルグは、大したことないという様子だ。ただ20日(金)は、僚友ルイス・ハミルトンにテストメニューの半分を任せざるを得なかった。そのハミルトンも、悪性の風邪をひいている。

痛みの原因は何だろう?ロズベルグによると、前回のヘレス合同テストで新しい運転姿勢を始めてから問題が浮上したという。

「今は少し用心して、昼でマシンを降りることにした」と語ったロズベルグ。21日(土)は全休で、テスト最終日の22日(日)に再びマシンに乗るとのことだ。

ハミルトンも体調万全といえないが、2015年シーズンを前にライバル勢が急激に力をつけたのは何故だろう。メルセデスAMG両ドライバーの健康状態だけでは説明がつかない。

ロータスが速い。ウィリアムズやザウバーもだ。レッドブルの新車RB11は、ダニエル・リカルドのドライブで20日(金)にトップタイムを記録した。

「ただのテストだとは承知している」とリカルド。「でも、トップになったり、少なくとも上位にいるだけで勇気が湧くね」

ロズベルグは次のように話す。「僕らの敵は、あきらかに進歩してきた。特にフェラーリだ。あのラップタイムには驚いた」

しかし、フェラーリの新ドライバー、セバスチャン・ベッテルは慎重だ。彼には、2015年の戦いが銀色(メルセデスAMG)対真紅(フェラーリ)になるとは思えない。

「メルセデスAMGのおかげで、レベルはとんでもなく上がった」とイタリアのテレビ局『RAI』に語るベッテル。「おかげで他の全チームは、その差を短期間で埋めるのが難しい」

フェリペ・マッサ(ウィリアムズ)も同じような意見だ。

「フェラーリとレッドブルは、いいラップタイムを刻んでいる」と20日(金)に語ったマッサ。「それでもやはり、ベストのマシンはメルセデスAMGだ。僕らもいいところに付けているけれど」

「でも、ほんとうの差が現れるのは恐らく開幕戦オーストラリアGPだ」とマッサは締めくくった。

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